生ゴミ処理装置の不思議~EMポンパーはなぜ機能しないのか

生ゴミを処理するための様々な家電が発表され、市場に出回っている。こバクテリアによる分解を謳い文句にしている商品の中には、生ゴミを細かく破砕し、乾燥させることで体積を縮小するだけのものもあるようだ。

 生ゴミ処理装置には水分を飛ばすためのヒータと送風機が内蔵されている。そのため、電気をかなり消費するシロモノになっている。これを使えば確かにゴミ処理できるが、ゴミのために電気代がかかる点が気になるところだ。

 簡単な容器にバクテリア(EM菌)と生ゴミを入れて、生物分解だけで処理する商品が市販されているが、運用するのはかなり難しいようだ。実際に購入して試したところ、見事に失敗した。

 

生ゴミ処理容器 クリエートEM ポンパー

ponpa1 これは、容器にバクテリアと生ゴミを入れて、生物分解だけで処理する商品だ。価格は千円ちょっと、家電の生ゴミ処理機にくらべ非常に安価で、しかも電気を使わない。
 生ゴミを分解するバクテリアは嫌気性。そのためこの容器は密閉できる構造になっている。

 



ponpa0 ポンパーで使うバクテリアは、写真のようなものが別売りになっている。
 使い方はポンパーに生ゴミを入れて、このマルチパウダーを振りまいてフタをすることを繰り返すだけ。生ゴミで一杯になったらそのまま1~2週間発酵させて、園芸用の堆肥ができあがるという。

 能書きによると、嫌な臭いはでないことになっているが、実際に運用してみると、すぐに臭いが出始めた。だんだん腐敗臭が強くなって、数週間後には耐えられないほど強くなったため、外に放り出してしまった。およそ、半年前のことである。
 投入した生ゴミは腐敗が進行し、堆肥になるどころか、捨て場に困るほど猛烈な悪臭を放つ廃棄物になってしまった。

 

ponpa2 およそ半年ぶりにポンパーの蓋を開けてみたところ。中を見るのが怖いので恐る恐るである。表面を覆っている白い物はカビの一種。左下に見える四角い物体はお餅。体積は半分程度になっているだろうか。臭いは発酵したような感じに変わっているが、その場にいられないほどの強烈な悪臭を放つ。

 


あとで判ったことだが、この商品、ゴミを入れるたびに表面をラップ等で覆い嫌気性の環境を徹底しなければならなかったようだ。これをしないと、ゴミを入れるたびに空気が入れ替わって腐敗してしまう。説明書に書いてないので、ほとんどの人が失敗していることだろう。機会があれば再検証してみたい。

 

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