試乗記~日産 R34 スカイライン 25GT-X 4DOOR AT

試乗日:2000/9/10

ボディ
 R34スカイラインは2000年の8月末にMC(マイナーチェンジ)した。今回試乗したのはMC後の25GT-X。R34スカイラインは目に見える部分がとてもチープだったが、今回のMCでこのネガをつぶしてきた。

エクステリア最大のウイークポイントは、安っぽい一体整形のフロントバンパーだった。この部分はデザインを変更すると同時に十分お金をかけてきた。センターの吸入口にチタンカラーのメッシュが装着され、その中央にスカイラインのシンボルである’S’マークが輝く形になった。
 バンパー下部の口は四角形から横長に変更された。最初違和感を感じたが、見慣れてくると悪くない。

 4ドアセダンはリアトランクのエッジにBMW風の出っ張りが付いた。、従来のカマボコのようなイメージは払拭されたが、代わりにトランク上面がやや平面的になった。これもレベルアップといえるか。
 デザインに定評のあったヒトデ形ホイールのカラーはチタンカラーに変更され、オプションで’S’マークのセンターキャップが装着できるようになった。これはR32形に通じるもので、これにより精悍な走りのイメージが感じられるようになった。
 ブレーキライト以外のほとんど全てのレンズがクリアレンズになった。どっちでもいいが、クリアレンズは最近の流行なので仕方ない。

内装

 インテリアカラーは違和感の強かったメタリック調の塗装部分が廃止され、黒とシルバーに統一された。このインテリアの実物は、写真と違ってかなりいい。メータ周りもシルバーツートンになり、お椀を並べたかのような安っぽいイメージが軽減した。
 シートの生地もツルツルのナイロン調からR32形と同じスウェード調になり、質感とホールド性が向上した。
 インテリアで改善著しいのは、ステアリングのセンターに追加された’S’マークのオーナメント。「スカイラインのハンドルを握っているんだ」という実感が湧いてくる。

 オーディオはラウドネスが効いた聞き疲れしない音色。リアシートに座ってもうるさくない。このへんは良く考えて設計されている。
 ドアの閉まり音はまあまあ。トランクを強めに閉めるとトランクの内張が振動してビビる。
 空調の音は内気循環にするとセンタールーバーからの風切り音がやや大きい。このあたりはR32からあまり改善されていない。
 ハンドルから左右に伸びるウインカーやワイパースイッチのレバー、ツマミ類の摺動部には緩衝材が装着されていて操作フィールに高級感がある。

走り
 走り出した瞬間にエンジンがスムースなことを実感する。ボディのしっかり感、室内の静粛性などは以前試乗したR34ターボと同じ。25GTのエンジンはNAなのでパワフルな実感はないが、RB25 NAエンジンは非常にスムース&静か&低バイブレーションで、高回転でも音色が変化せず、音量もあまり大きくならない。スポーツカーのエンジンとして質感が高すぎる感があり、ATで乗ってもよい感じだ。
 2LのRB20もあるが、こちらは振動騒音が大きく、かなり違った印象になっている。
 ステアリングフィールはスムースかつダイレクト感あるものだが、操舵に対する応答性はR32の方が明らかに上である。

 乗り心地は剛性感あふれるダンピングの効いたもので、かつ静かであり、高級車の乗り味に近い。
 25GT-Xのブレーキフィールはターボ系より劣るものの、このクラスのスポーツカーでは最良に近い。

総合
 スカイラインは世界トップクラスのFR技術を持つといわれる日産が、もてる最高の技術を結集して作り上げたクルマだ。その走りは、もうこれ以上は望めないんじゃないかと思えるくらいハイレベルに感じられる。これほど素晴らしい走りをもつスカイラインが売れないのは、やはりスタイルやインテリアに課題があったのだろう。この部分は、今回のMCでかなり改善されたと思う。

 スカイラインは、最高出力を誇示したり、素人騙しの無駄な機能やパーツで目を引くようなクルマとは違う。スポーツセダンを考えている人は、最初から候補から外さず、一度試乗してみることをお勧めしたい。

 

<参考購入先>
スカイラインの書籍
R34スカイラインのアクセサリ
超微粒子コンパウンド 樹脂部品の磨きに
ヘッドライトコート剤 ヘッドライトを磨いた後で塗ります
3M傷防止フィルム ドアノブひっかき傷防止に
Transcendのドライブレコーダー 信頼性が高くお勧めのレコーダー
消臭剤 同乗者に優しい匂わない消臭剤

<関連記事>
試乗記~日産 R34スカイライン25GTターボ