腕時計の選び方

 時計はファッションの一部であり、ライフスタイルを表現する道具。いい商品と巡り合えば素晴らしいパートナーになるが、選択を誤れば、無駄な出費になる。そこで、私のこれまでの失敗や経験から、時計選びの勘所をまとめてみた。

 

形状

 時計は長く使う物。流行物に手を出さない、これは最初に注意すべき基本になる。

 針やボタンの少ない出来るだけシンプルな物がいい。小さな針のたくさん付いたクロノグラフは機構が複雑な分、故障も多く、修理代もOH(オーバーホール)も高い。

 

  リューズのツマミが大きく突き出ている物は避ける。引っかけたり、ぶつけたりしやすく、故障の原因になる。リューズの周囲にガードが付く形の物がいい。

  ボディの表面はなめらかで、突起の少ない物がいい。突起があると、うっかり他人のクルマや自分の愛車にキズをつけてしまうことがある。

  舶来有名ブランドのニセモノや、コピー商品は避けたほうがいい。こういう時計は、裏蓋の形状がダミーになっていて、蓋をあける際にトラブルが起きやすい。

 

電池

 太陽光発電など電池交換が不要なもの、または5年以上電池が持つ物がいい。電池交換の際、いろんなトラブルが起こる。できるだけ蓋を開ける機会を減らすことが重要だ。

 電池交換の費用は1000円程度。最初の電池交換で高い防水機能も失なわれ、キズ、ゴミ混入などのトラブルが発生するリスクが高まる。メーカに出せばこのリスクを回避できるが、5000円程度の費用と1~2週間の時間がかかる。

  時計のOH(オーバーホール)が必要なのは4年~5年といわれているから、電池の寿命が5年あれば、電池の寿命が切れたときにOHもかねてメーカに出すことができる。OHにはお金がかかる。国産で実売2万円を切るような安い時計は、OHに出す価値がない(新品を買った方がいい)ため、使い捨てと考える。

 

バンド

 チタンかステンレスがいい。これら金属製バンドの耐久性は、皮やプラスチックとは比べ物にならないくらい高い。金属バンドの重さや、アレルギーが気になる人は、チタン製をお勧めする。チタンは軽くて化学的に安定しており、アレルギーの心配もない。

  皮バンドには寿命があり、必ず交換になるる。ところが、交換が必要になる頃に同じものが入手できない。安い汎用品と交換すれば、時計の魅力が半減してしまう。

  プラスチックバンドは紫外線や水分等により劣化し、数年で切れる。G-SHOCKがこれに該当する。

  繊維のバンドは切れないが、汗が染みこんで雑菌の温床となり、悪臭を放つようになる。衛生面からお勧めできない。

 

ブランド

 特にこだわりが無い限り、セイコー、シチズンなどの国産メーカーの商品を選ぶのが無難だ。高価なものほど長持ちすると考えるのも間違っている。時計にモノとしての価値を求めることはできない。時計は所詮、使い捨ての消耗品。時計の購入価格はいくらくらいが妥当か、気になる人は後述のリンクを参照してほしい。

 

機械式とクオーツ

  実用を求めるならクオーツ、モノとしての魅力、価値を求めるのなら、機械式に軍配が上がる。最近、オリエントからリーズナブルな価格で機械式時計が販売されており、アンティークなデザインと相まってそれなりの人気を得ているようだ。
  機械式時計の精度は当然クオーツ式とは比べものにならない。また、時計の機能を維持するために定期的なOHが不可欠であり、お金もかかる。こういう性質を面倒に思う人は、機械式に手を出してはならない。

 

デザイン

   一見、時計のデザインは自由に見えるが、それらの多くは低価格帯のモデル。高級時計は飾り気のないシンプルなものが多い。このようなデザインの時計は、長く使っていて飽きない。残念なことは、グランドセイコーはエクスプローラのコピーに見えることだ。

 シチズンの時計は腕に当ててみると、ペランとした軽薄な印象を与える商品が多い。こういったことは通販サイトの写真を眺めていてもわからない。現物を腕に当ててみて、いろんな角度から見ることが重要だ。

 

舶来時計は避ける

 舶来時計は、デザインやブランドに魅力がある。しかし、トラブルについて考える人は少ない。

 機械式の舶来時計はひたすらお金がかかるが、クオーツでも安心は得られない。

 

 舶来時計の最大の鬼門が電池交換。私の経験では、舶来時計で無事に電池交換を通過した物はまだない。ふたを開ける際、傷つけられてしまうことが多く、リューズを壊されてしまったこともある。

 

 舶来時計はいったん壊れると修理は国内で出来ない場合が多く、 時間がかかり、修理代も高価になる。先に書いたように、時計はセイコー、シチズンなどの国産メーカーから選ぶのが無難だ。

 

付いていると便利な機能

 パーペチュアルカレンダー。100年間、カレンダー調整が不要になるというもの。月初めに一々日付調整が必要なカレンダーは、付いてない方がマシだと思っている。

 

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