ケーブルで音が変わるのはなぜか~バカにできない接触抵抗の影響

 「ケーブルで音が変わる」と主張する記事が多くある。「ケーブルで音が変わるのは常識」とする風潮もあるようだ。理屈上は、同じ長さ、同じ太さのケーブルを交換して聴感でわかるような音の変化が起こることはありえない。

 しかし実際には、ケーブルを変えると音が変わることがある。それは、「ケーブルを変える」作業によって、ケーブル以外のところで、いろいろなものが変わる為だ。

 

 その一つに、「端子の接触」が挙げられる。新しいケーブルを買ってきて、古いケーブルと差し替えれば、接点の接触状態に変化が起こることは容易に想像つく。

 スピーカー端子に刺していた裸銅線。時間が経つと酸化してツヤがなくなる。新しいケーブルを買って線を剥いて使えば、接触抵抗が変わる。

 ここで音が変わったとすると、それはケーブルを変えたからか。それとも接触抵抗が変わった為だろうか。

 

 

 プラグとジャックの接触圧も、製品によってマチマチであるため、これによって接触抵抗が良くも悪くもなる。こういった接点部分の変化による音の影響は、ケーブルの特性(導体やシースの材料)の差よりも、ずっと大きいと考えられる。

 

ケーブルの振動対策とは何なのか

 ケーブルを振動させても、通常は音に影響しない。もし影響したら、それは機器が相当粗悪にできている証拠だ

 ※出力インピーダンスが高いと、ケーブルを揺らしたき低周波のノイズが乗ることがある。

 ケーブルで振動対策が必要な部分があるとすれば、電線の部分ではなく、両端の接続部になる。「ケーブルを振動対策したら音が良くなった」という話が本当なら、接触が安定した為に違いない。

 スピーカ端子の接触抵抗はピンケーブルと違って敏感だ。ミリオームのオーダーがダンピングファクターに影響する。裸線の皮を剥いて刺す、では安定した接触は望めない。

 

ケーブルを繋いだらここをチェックせよ!

 ケーブルを接続したらチェックすべきことがある。音を出した状態でプラグをひねったり、上下左右から指ではじいてみて、音に変化がないことを確認する。
 少しでも雑音が出る場合は、接続を改善しなければならない。改善できない場合は、その端子はもうダメである。

 

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