なぜピュアオーディオは廃れたのか

コンポーネントの売れ筋がミニコンポに移ってから、ピュアオーディオの世界はさっぱりである。残されたわずかな需要も、海外製品に押されて、国産製品はもはや虫の息といった感じだ。国産コンポの魅力がここまで落ち込んだのは、売り方に問題があったのかもしれない。

ピュアオーディオ全盛の時代、国産コンポーネントは、モデルチェンジサイクルが非常に短いのが特徴だった。6万円前後の売れ筋商品は、ほぼ半年ごとにモデルチェンジされ、自分が買ったものがすぐ陳腐化してしまう有様だった。6万円というと決して安くない金額である。オーディオ製品は一度買ったら長く使うものだし、それなりにしっかりと設計されたものを、長く使いたいというのがユーザーの本音だろう。

メーカが頻繁にモデルチェンジするのは、買い換え需要を喚起するためにほかならない。バブル時代はそれで良かったかもしれない。しかし、バブルがはじけたあとは、中途半端な即席コンポを喜んで買い換える人がいなくなった。

オーディオコンポーネントの中でも、スピーカの音づくりは特に難しい。その昔、どのメーカもヤマハNS-1000Mを横目で見て3ウェイのブックシェルフを作っていた時代があったが、すべて廃れてしまった。

3ウェイシステムをまとめるのは、相当大変なことである。これに対し、半年という時間はあまりにも短い。結局音づくりが中途半端な商品が多かったように思う。

あれほど多種多様な商品が生まれながら、記憶に残る国産の機種は数えるほどしかない。オーディオ回顧録は、過去のユニークな国産製品をまとめた貴重なサイトである。

 国産でお勧めの高級オーディオメーカにアキュフェーズがある。少々高価だが一度買えばずっと長く使える。基本に忠実でマジメな作りにも好感が持てる。ラックスマンも高級オーディオのメーカだが、マニアをターゲットに不誠実な商品企画をすることろが感心しない。

 

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