コンタクトオイルのテスト3

コンタクトオイルは接点抵抗を安定化させる働きがあり、オーディオにとって不可欠なアクセサリーである。こちらの実験で、主なコンタクトオイルの防錆効果について評価してみたが、満足行く商品は存在しなかった。

オイルはフッ素系が最も高性能だが、唯一の欠点は防錆作用がないことである。そこで、フッ素オイルの特性を損なうことがない形で防錆剤が配合されたものがあれば、理想といえる。そんなオイルがないか、調査を行った結果、唯一といえるものを発見、入手できた。これは特定需要者向けに特注で作られた品なので、一般の人はもちろん、企業でも入手するのは難しい。

今回は、このオイルの防錆効果について検証する。比較対象は、SETTEN No.1を選んだ。試験方法は、よく磨いた鉄の試験片にオイルを塗り、0.5%の食塩水を滴下した。この方法は、簡易ながら防錆効果を素早く評価できる。

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試験片は左から、未処理、SETTEN No.1、今回入手したフッ素オイルである。上の写真が滴下直後、下の写真は水滴が蒸発した後のものだ。未処理のものは当然のことながら激しい錆が認められる。SETTEN No.1も未処理ほどではないが、錆が認められる。フッ素オイルに点のように見える残留物は、食塩の結晶であり、錆はまったく認められない。

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上の写真は10日間屋外に暴露して置いた銅板である。この実験により、皮を剥いた電線の保護効果について調べることが出来る。生の導線は綺麗に光っているが、しばらくたつと表面が腐食して変色してしまうことは、多くの人が経験することだろう。
左から、接点復活王、CRC、スクワラインオイル、今回入手したフッ素オイルとなっている。いずれの試験片も下2/3だけにオイルを塗ってあり、未処理部分との比較ができるようにしてある。すなわち、未処理部分との境界がくっきり出ているものほど、防錆作用が高いことになる。
フッ素オイル以外は境界がはっきりせず、未処理部分とほとんど同じように腐食していることがわかる。スクワランオイルの試験片で下の端に変色がないのは、ここにオイル溜まりが出来ていたせいである。
CRCは高い防錆力が特徴だが、オイル自身により腐食してしまっている。鉱油はこのように銅板を腐食してしまうので、電線には決して付けてはならない。

bakuro2おなじみ生釘の屋外暴露実験である。左から、未処理、CRC、今回入手したフッ素オイルとなっている。前回の実験では、CRCに匹敵する防錆能力のあるコンタクトオイルは無かった。フッ素オイルはよく見るとうっすらと錆が出ているが、これまでのコンタクトオイルとの差は歴然としている。

以上の実験結果から、今回入手したフッ素オイルは良好な防錆効果が得られることが証明できた。しかし、防錆効果だけを見ると、やはりCRCには及ばない。フッ素オイルの特性を損なわないという前提では、これ以上の防錆効果を得るのは難しいのかも知れない。

 

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