コンタクトオイルの総合評価

これまでの実験・調査をもとにまとめた表を次に示す。

オイルの種類 防錆 安定性 腐食 潤滑
CRC × ×
接点復活王 ×
エレクトロルーブ 2AX ×
SETTEN No.1 ×
Rational001

「防錆」はコンタクトオイルにとって重要なファクターである。なぜなら、高度に精製されたオイルに防錆作用が無いからだ。コンタクトオイルでは防錆剤の配合が不可欠といえる。
防錆はCRCが最も良く、Rational001がこれに続く。ただ、例外的にSETTEN No.1に若干の防錆作用があり、これは純粋なスクワランオイルでテストしても同じ結果であった。防錆剤は金属表面から水分を排除し、オイルの分子を密着させることで錆を防ぐ。スクワランオイルは防錆剤が配合されていないが、オイルの分子がもともと金属表面に密着しやすいのかもしれない。

「安定性」は蒸発や酸化、劣化のしにくさを評価したもので、フッ素オイルベースのRational001は半永久的に劣化しない優れものである。

「腐食」は銅板、ゴム、プラスチックに対する悪影響を評価したものである。エレクトロルーブの評価が○になっているが、これがシリコンオイルの場合は腐食性のガスを発生し、通気の悪い場所で使うと接点に障害が発生する場合があるので注意が必要だ。

「潤滑」はCRCとRational001には潤滑を良くするための添加剤が入っているため◎を付けた。シリコンオイルの潤滑は他の合成油に比べると劣ることが知られている。

SETTEN No.1にはカーボンコーテッドダイヤという導電物質が混合されているが、これは同時に研磨剤として作用するため×を付けた。潤滑作用によって得られる重要な効果の一つにフレッティングコロージョンの防止があるが、ダイヤモンドの粉末はクレンザーのような働きをして摩耗の原因になる可能性がある。また基油がスクワランオイルという浸透製の高いオイルである為、プラスチックやゴムに染みこんでしまうのも難点だ。

それに、一般にダイヤモンド構造の物質は半導体の性質を持つため、直流抵抗が改善しても交流では歪みの原因になる懸念がある。純粋なスクワランオイルであれば、潤滑の項目が△に改善され、Rational001に次ぐ優秀なコンタクトオイルとみることができる。

 

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