初心者がアクアリウムで失敗するのはなぜか~過密飼育のワナ

 アクアリウムを始めた初心者の多くが陥る失敗のプロセスと、その原因・対策をご紹介する。

 

失敗のプロセス

黎明期

 熱帯魚に興味を持ち、自宅で飼おうと決心する。慎重な人はネットから様々な情報を入手して事前勉強を行うことだろう。
 水槽の立ち上げ[1]という作業を知らない人は、わずか数週間で死なせてしまうが、事前に得た知識に基づいて立ち上げに成功した人は、次に魚の数を増やすことを考える。

試行期

 最初はネオンテトラだけだったのが、ショップで魚をみているうちに、あれも飼ってみよう、これも飼ってみようと欲が出てくる。
 気がつくと、水槽内はネオン、コリドラ、グッピー、エンゼルなどが混在し、統一感のない、ワケのわからないものになっている。
 水草も同様に、いろんな形、種類の物が混在している。
 コケが蔓延しはじめ、その対策にとヌマエビやオトシンなどが追加される。

苦難期

 水槽内は超過密状態。給餌量も多く、毎日が病気とコケとの戦い。
 コケ対策に薬を入れたり、病魚薬やバクテリアの素などが投入される。水替えも頻繁に実行される。
 自分なりに調べて様々な手を打つが、一向に状況が改善されない。

末期

 突然、死魚が急激に増える。一生懸命水替えをするが改善できず、破綻。水槽リセットの憂き目にあう。

 

失敗の原因

 水槽の容量に対して魚が多すぎる、いわゆる過密飼育が原因。

 過密飼育の水槽では、どのような対策も努力も無駄。破綻して終わることがほとんど。

 現在 苦難期にいる人は、きっと過密になっているはず。まず過密の解消をお勧めする。

 

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対策

  過密飼育にならない為には、どのくらいの数にしたらよいか。諸説あるが、私の経験では次の通り。

 

一般的な水槽(水草を入れない)の場合

60cm水槽(約50L)に対し、小型カラシン25匹~30匹が上限。

低床(砂や砂利)など何も入れない形(ベアタンク)にする。

 

水草水槽の場合

60cm(約50L)水槽に対し、小型カラシン20匹まで。

これ以上増やすとコケで悩む結果になる。

 

 エンゼルフィッシュ1匹=カラシン10匹、グッピー1匹=カラシン2匹としてカウント。オトシン、ヌマエビ、石巻貝も1匹=カラシン1匹としてカウントする。

 金魚はサイズによって違うが、60cm水槽だと最終的には1匹が限度。

 60cmで飼える魚の数は意外に少ない。もっとたくさん飼いたい場合は、より大きな水槽を用意する必要がある。例えば90cm水槽(150L)にすれば、飼える数は一挙に3倍になる。

 

過密は濾過能力でカバーできない

 「濾過に余裕があるから大丈夫」と考える人がいるかもしれない。いくら高い濾過能力があっても、水が即座に無害化されるわけではないので、水質の悪化に濾過が追いつかない場合がある。ある日突然死魚が増えるのは、これが原因。

 上記した水の量であれば、何らかの原因で水質が一時的に悪化しても、魚の生命にかかわる濃度になるまえに無害化される。少ない数で飼うことが、アクアリウム成功の秘訣の一つだ。

 

<参考購入先>
水槽 90cm以上の大きいものがお勧めです

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