エコカーの未来予想2004-小型コンパクトの時代が来る

次世代エコカーは何が本命となるだろうか。これは自動車に関係する多くの人にとって関心事だろう。
バッテリだけで走るクルマを純粋EVと呼ぼう。これはずいぶん昔からあるが、普及しない原因の一つに、バッテリに使っている化学電池がある。電池は化学反応を利用しているため、充放電の繰り返しに弱い。そこで、クルマを廃車にするまでに何度か交換が必要になり、ランニングコストが高く付くのである。最近ではハイブリッド車の数が増えてきたが、バッテリに化学電池を使う限り、同様の問題を抱えていることに変わりない。

 その問題を改善する本命が、燃料電池であった。しかし、期待だけで買われた株は暴落し、燃料電池バブルは完全崩壊している。日本人の多くは、自分の頭で考えず、他人の行動に倣う習性がある。だから、皆がやり始めると、「バスに乗り遅れる」とばかりに焦って投資し、バブルの原因になっている。  燃料電池自動車については、現在、少なくとも半世紀は普及しないことが既に確定している。これまで燃料電池に投資した人たちは、これに気が付いてきて、携帯電話やパソコンなど、小型電子機器にターゲットをシフトし、少しでも回収しようと躍起になっているようだ。しかし、パソコンや携帯電話のレベルでは、現状の電池で十分、用を足りている。

 EV用のバッテリとして、キャパシタはどうだろうか。これは化学電池と違って寿命が長く、廃車まで交換の必要がない。最近では蓄積エネルギーが鉛電池に匹敵するものも出てきたが、このようなキャパシタはその分他の要素が犠牲になっているのが常だ。それに、キャパシタは電圧が低すぎる。電圧を上げようとすると、コストと重量が2乗に比例して増えてしまうのである。近い将来、24V以下の鉛バッテリに取って代わることは十分考えられるが、自動車用となると、まったく不明である。

 

 以上に述べた技術問題は、時間がたてばいずれ解決すると思うかも知れない。価格だけの問題なら確かにそうだが、技術革新が伴うとそう簡単ではない。
 今回は、将来、どのようなタイプのエコカーが主流となるか、占ってみよう。

 

SUV
 アウトドア、ワイルドと言ったライフスタイルを表現できるクルマであり、パジェロの登場をきっかけに大流行したが、大きくて重いこれらのクルマは、環境問題から次第に逆風にさらされる。
ステーションワゴン
 レガシィが火付け役でブームとなったこの種のクルマは、その存在意義が見直され、本来の営業車用途に逆戻りするだろう。
セダン
 IIに代表されるような、より大きく、より豪華に見えるクルマを求めるユーザーは少数となり、このようなコンセプトで作られた車は、ほとんど売れなくなるだろう。
ハイブリッド
 「燃料電池が将来の本命、ハイブリッドがそれまでのつなぎで普及する」というシナリオが間違いだったことが判明。ランニングコスト(電池交換費用)がネックとなって需要が伸びず、今後も横ばいで推移する。ハイブリッド用の電装品や、要素部品の開発に大きな先行投資をする企業が目立つが、思ったほど売り上げが伸びず低迷。「○社に続け」と踊った会社は、すべて損失を被るだろう。
ミニバン
 不必要に大きいクルマを引きずり、高い燃料代を払って維持することに嫌気がさしたユーザーの買い換えが進んで、本来の需要に落ち着く。世間の環境意識が高まるにつれ、このようなクルマに乗っていることが、恥ずかしく思う人が増えるだろう。
コンパクト・軽
 ミニバンやSUVなど、大きく重たいクルマを引きずってきたユーザーが次に気にするのが、小型軽量で燃費の良いクルマである。現在、このカテゴリに魅力的なクルマがない。というのも小型車は従来、「お金のない人が妥協して乗るクルマ」と考えられてきたからだが、新時代のエコカーとして生まれ変わるだろう。環境意識の高まりと共に、よく考えて作られた、小さくて燃費のよいクルマを求める人が増えるだろう。

 

 というわけで次世代、エコカーの主流は、軽油(ディーゼル)またはLPGで走るコンパクト車、軽自動車であると予想する。小型&低燃費がクルマ選びの必須条件となり、新しいミニのような、小型でセンスの良いクルマや、小型の高級車といった、これまでにない新しいジャンルのクルマも生まれてくるかもしれない。

 

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