デジタル一眼は使い捨てカメラか

 一眼の最大のメリットは、レンズを通した映像を直接ファインダーで観察でき、見たままが写せる点にある。ファインダーを覗いてシャッターを切る瞬間の「写真を撮る」実感は一眼ならではの特徴だ。コンパクトデジでは液晶モニタやEVFを使って直接映像を見られるが、一眼のような実感がない。これは電子モニタの画質が現物と大きく乖離している為とみられる。

 デジ一眼の課題はピントずれとホコリ。これは、コンパクトデジのようにレンズを固定式にしてしまえば改善する。標準ズームを付けっぱなしでレンズ交換をほとんどんしないユーザにとって、一眼がレンズ交換式である必要はない。出来るだけ付けっぱなしにして、ホコリのリスクを減らしたいと考える人もいるだろう。CCDのクリーニングも神経を使う作業で不器用な人にはできないかもしれない。
 レンズ固定式の一眼は、かのE-10,E-20にAPSサイズのCCDを載せたものが一解だ。プロには不満かもしれないが、一般のハイエンドユーザには、これで十分という人も多いと、私は思う。

 コンデジのメリットは本体やレンズが小型コンパクトになることだ。レンズが小型になると収差も比例して少なくなる為、35mm一眼用に作られたレンズよりも、コンパクトデジに搭載されているレンズの方が収差などの性能がよい場合が多い。たとえばC-2020Zのレンズは、35mmの世界では信じられないような高性能である。
 デジ一眼では、35mmフォーマットのレンズ・アクセサリ資産を持つユーザーが多い。そこで、これに配慮して互換設計をすると最適設計ができず中途半端なものになりがちだ(フォーサーズの規格は、こういう背景から生まれた模様)。

 デジタルカメラが「デジタル家電」といわれるのは、進歩が速く製品寿命が短いことが関係している。デジカメは使い捨てのオモチャでデジ一眼も例外ではない。何十万もするカメラが、数年で陳腐化し、7年すぎると修理不能になるというのでは、あまりにも高い買い物に思える。

 もし、CCDや画像エンジンなど陳腐化しやすい部分をアップグレードできるようにすれば、少々高くても、「買う価値のあるカメラ」ができる。ユーザーの意見を参考に完成度を高めていくことも可能だ。アップグレードと長期修理対応を保証すれば、プロユースでも歓迎されるに違いない。

 フォーサーズの志は立派だが、プロを含め消費者の評価を得ることは難しいようだ。APS-Cサイズにくらべ有利といわれた4/3インチのCCDも、性能でAPS-Cに負けているし、カメラボディを作っているメーカも、レンズメーカも、ほとんど協賛していない。「このままオリンパス1社の独自企画で終わるのでは」そう考える人が多いのも、やむをえないことかもしれない。

 

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