自動車評論家はなぜ絶滅したか

オーディオ評論家が絶滅したといわれて久しいが、絶滅の波は自動車評論家にも押し寄せている。クルマ雑誌の中で自動車について書いているライターは存在するが、評論家だけで食べている人は、ほぼ絶滅したようだ。

 自動車評論家が絶滅した最大の理由は、自動車技術が急速に進歩して、技術抜きでは自動車のことを語れなくなってしまった為だろう。ほとんどの評論家が技術に素人で、新しい知識に付いてこれなくなったのである。

 近年の自動車技術、計測、シミュレーション、燃費改善に関する技術の進歩はめざましいものがあり、新しい技術も次々と生まれている。そんなところへ、舶来物を未だに信奉し、個人の主観だけで国産車を論評した書き物を出すとしらけてしまう。

 自動車メーカはずいぶん前から、この手の評論家を無視しているが、世間では未だ熱心な信者が多い。しかし今後はほとんど相手にされなくなるだろう。

 これからの時代に必要なのは、自動車評論家ではなく、「自動車技術評論家」である。技術の評論家になるには、単なる自動車好きや、レースドライバーからの転身では、難しい。その資格のある人は、幅広い技術的知識を持った、技術系出身の人間である。

 そのタマであるが、今のところ、唯一の人物に、ボンバー池田という人がいる。私はこの人の本を買って読んでみた。中身は結構いいところを突いているものの、本人に良識が欠けているのか、その文章や表現に問題があって、世間ではまったく相手にされていない。
 以前、どこかの評論家が、「自動車評論家になるには、どうしたらいいでしょう」というQ&Aについて解答していたのを読んだことがある。「自分の視点をもて」「文章力を磨け」は、どの評論家にとっても共通する要素といえる。

 池田氏の場合は、自分の視点を持ち、技術の本質をよく突いている。しかし、その文章がすべてをダメにしている。彼の本「クルマ業界さん、いい加減にしてください」は、誰の添削もアドバイスも受けずに、そのまま出てきたものだろう。それにしても、この本、本人も出版社も、よく出したものだと関心する。

 

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