コンタクトオイルのテスト5~銅の酸化による変色を防ぐ金属専用【Rational002】

 銅は変色しやすく、Rational001では十分保護できない場合があった[1]。そこで新しく専用のオイルを考案した。このオイルは身近な材料で作れるので、製法をご紹介する。

注意!このオイルは金属専用です。プラスチック・ゴムには使えません。

 

作り方

・準備するもの

1.合成スクワランオイル、もしくはミネラルオイル(流動パラフィン)
2.ワセリン
3.電子秤(1g単位で計れるもの)

・作り方

 1のオイルと2のワセリンを、重量比4:1で混合する。
 このオイルを今後、Rational002と称する。

・注意点

 均一に溶かすため、湯煎にかけて攪拌する。
 スクワランオイルは「天然物」ではなく合成オイルを選ぶ。純粋なクワランは無色無味無臭。

 

 完成したオイルはどろっとして崩れない(チキソ性という)性情を示し、垂直な面に塗っても垂れない。肌に無害なので、お肌のスキンケアに使っても問題ない。

 

防錆効果の検証

 写真は磨いた鉄(ワッシャ)を使った防錆実験の結果。Rational002が今回作ったオイル。
 このオイルは防錆剤を含まないが、空気や水を通さないシール効果が高いため防錆剤が配合されたフッ素オイルのRational001s(のちに作ったRational001の改良品)を上回っている。

rational002

鉄ワッシャによる屋外暴露実験結果(48day)

 

 欠点は、腐食(ゴム・プラスチックを痛める)の問題があること。特に天然ゴムに対する相性が悪く、触れると染み込んで膨潤させてしてしまう。プラスチックも材質によっては変形させてしまうから、金属以外は塗布しないよう注意したい。

 

  (06/7/2追加) ミガキ銅板の屋外暴露実験結果(9day)

rational002_2 銅板の下半分にRational002を塗布し、屋外においておいたもの。塗ったところの光沢は試験前とほぼ変わらないレベルを保持している。銅板の腐食実験は以前も実施している[1]が、変色しやすい銅板でこのように明確な差が出たのは初めて。

 なかなか決め手がなかった銅の防錆に有効なことが確認できた。

 

 

<参考購入先>
Rational001s 001の改良型
Rational003 コストパフォーマンスに優れた万能オイルです

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