インクジェットプリンタの選び方1~ヘッド目詰まりとの戦い

 年賀状を印刷するために11月から年末かにかけてプリンタの需要が高まる。去年使ったプリンタを押入れから引っ張り出してきた人は、ヘッド目詰まりを経験するだろう。クリーニングを試みてもなかなか改善できないと思う。最悪の場合、修理に出すか、買い換えるかの選択を迫られる。
 プリンタのモデルチェンジサイクルは6ヶ月とハイペースなので、この頃には新しい商品が安く出ている。修理代の見積もりを見て買い換える人もいるだろう。毎年、年賀状を印刷するたびにプリンタを買い換える、そんな事になっている人は、メーカーの選択が間違っているのかもしれない。

 

 家庭用のプリンタを買うとき、メーカーはエプソンとキャノンが候補になる。エプソンのヘッドはピエゾ方式であり、その機構上目詰まりが起こりやすい。たまにしか使わない人は、使うたびにクリーニングをするハメになり、印刷で消費するインクよりもクリーニングの際失われるインクの方が多くなるケースもあるようだ。

 私はこれまでエプソンのプリンタを買い繋いできたが、使うたびにノズルの一部が目詰まりしており、印刷する前に多くの時間を浪費するのが常であった。印刷のたびに紙ばかりか、高価なインクが無駄に失われていった。
 使わない期間は定期的に電源を入れよ、というアドバイスがある。これは定期的なオートクリーニングを促すためで、無駄にインクが失われていく事に変わりはない。

 

 今回、プリンタを新調する事になったが、それはこれまで使ってきたエプソンのヘッド目詰まりが復旧不能になったのがきっかけだ。目詰まり解消の最終手段にヘッドを分解して水につけておくという荒技がある。今回はこれでも改善しなかった。

printer

 壊れたついでに分解したエプソン複合機の内部写真。プリンタにはフェルトが入っており、クリーニングの際に捨てたインクをこれに吸わせる仕組みになっている。手前に4枚、左上のヘッド待機場所にも設置されているのがわかる。フェルトは元々白色をしている。手前のフェルトが青黒いのは、インクを大量に吸った結果だ。私はこれを見て驚愕した。

 

 キャノンのプリンタヘッドはサーマル方式のためエプソンよりは目詰まりに有利といわれている。過去、キャノンのインクジェットを1年ほど利用したことがあるが、目詰まりで苦労した経験はなかった。但し、インクの消費が速く、印刷はかなり遅かった。
 HPはインクとヘッドが一体化しているから、目詰まりしたらインクを交換してしまえばよい。HPの最新機種はセパレートしているが、目詰まりやインクの無駄な消費を押さえる対策をしているようだ。

 トナー式(レーザープリンタ)、熱転写式ならば目詰まりとは無縁だ。カラーレーザーが安くなってきたが、画質は今ひとつである。基本的に白黒専用でありカラーはオマケと割り切るべきだろう。

 

 プリンタは結局キャノンかHPの二者択一になりそうだ。今回私は、HPのプリンタを選んだ。それはインクの無駄な消費を極力減らそうという「ユーザー本位」の技術開発に力を入れていることに好感が持てたからだ。

 エプソンのプリンタは、一般ユーザの使用法だと1年でヘッドが致命的に目詰まりしてダメになってしまうケースが多いようだ。メーカはわかっているはずだが、いつまでも対策しようとしない。部分的な目詰まりを改善するために、すべてのインクが同時に減ってしまう仕組みも問題だ。
 プリンタという商品は、本体を安くしてインクを高く設定し、消耗品で儲けている。しかしその高価なインクまでも消耗を早める仕組みになっているのは、やりすぎではないだろうか。いずれにしても、私がエプソンのプリンタを買う事はもう二度と無いだろう。

 

<参考購入先>
お勧めのプリンター 今では第三の選択肢としてブラザーがあります

 <関連記事>
プリンタの記事