間違いだらけのエアコン選び~その2

 最近エアコンに備わった新機能の一つに、フィルタの自動掃除機能がある。最初にやったメーカに倣って搭載するメーカが相次ぎ、今では最大のセールスポイントになっているようだ。過去注目点だった「省エネ」「静音」は、今や当たり前となり気にする必要はなくなった。
 フィルタの自動掃除機能は省エネになるのは確かだが、非搭載機種との差額(イニシャルコスト)がペイしてなお省エネのメリットがあるか、よく検討する必要がある。メカが複雑になる分、故障の増加も懸念材料だ。こんな機能より、もっと大切なことがある。それは、

「温調精度」

 

だ。エアコンには多くの機能があるが、一番の基本は温度の自動制御(温調)である。どんな立派な機能を備えていても、室温が設定通りにならなかったり、設定温度を中心に激しく上下してしまうのでは、快適な環境など到底望めない。
 「今時、そんな問題を抱えるエアコンがあるのか?」と思うかもしれない。このことは、長い間なおざりにされてきたことでもある。みなさんには、次のような経験はないだろうか。

 夏場、エアコンを27度の設定にしたのに妙に暑い。室温計をみれば30度を超えている。エアコンを見ると省エネ運転している。
 設定を26度に下げるとエアコンは動き出したが、今度は寒すぎて27度に戻すハメに。
 (以後この繰り返し)
 冬場も同様で、室温が設定より低いので設定を上げる、今度は熱すぎて元に戻す、というループになる。

 このような現象が起こる原因は、温度を測定するセンサがエアコン本体にしかなく、平均的な室温を測れないこと、温度制御が荒すぎる(ヒステリシスが広すぎる)ためである。上記の例でいくと、ヒスは3度くらいあるのではないだろうか(ヒスが3度ある=設定温度より3度ずれないと温度調節を開始しない)。
 上下に3度もズレると、温度設定を利用した省エネ運転が出来ない。例えば夏場の省エネ基準としてよく言われる27度は、人が快適に過ごせる上限に近いから、大きくズレては困るのである。

 省エネを追求するあまり、設定温度に到達すると風量が極端に減ったり、送風そのものをストップさせてしまうことも原因だ。空気が攪拌されないと部屋に温度ムラができ、本体のセンサだけで室温を正しく把握することが出来なくなるからだ。
 省エネが一巡した後のエアコン選びは、次が選定ポイントとなると考える。

  1. 0.5度単位で温度調節ができること。
  2. 本体付近以外の場所を計る温度センサが備えられていること

 温度が0.5度単位で設定できるということは、その分ヒスを小さく押さえたきめこまかな制御が期待できる。1 の条件を満たすエアコンは東芝と三菱の上位機種しかないようだ。

 2 の条件は第二の温度センサをリモコンに備えたり、赤外線センサを搭載したものが該当する。前者はSANYOが昔から実施しており、後者は富士通や三菱の製品で見られる。赤外線センサは物体の温度を測るもので空気の温度は測れない点に注意しなければならない。

 

<参考購入先>
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