あるある大辞典の破綻と視聴者の責任

あるある大辞典がついに破綻した。この番組が胡散臭いことは、かなり以前から最後に紹介するサイトで取り上げられていたから、こうなるのは時間の問題だったかもしれない。

「あるある」の中身は、身近にある一部を大げさに強調し、「すごいパワーを発掘した」ように「見せかける」ことの繰り返しだった。良い悪いは別にしても、番組として視聴率を稼ぐためには、こういった演出が必要だったのかもしれない。健康分野に未発掘のすごいネタなど、そうそうない。番組を継続維持するために、捏造に走った気持ちは理解できる。

「捏造」は程度の差はあれ身近なところにたくさんある。例えば、新聞の地域欄などがそうだ。事実をありのまま書いても読者の関心を引かないし、おもしろくない。だから、事実を歪めて書かれる。私が取材を受けた経験からすると、事実通りなのは5割未満といったところだ。

捏造問題で次に危ういのがNHKの「プロジェクトX」である。涙が出るような感動的なプロジェクトは、そうそうない。出演した人から漏れ聞く話によると、事実が歪曲され、実際にない作られたエピソードも多いという。これも結局、平凡な実話の紹介では番組にならないから、感動的に見せるために捏造が行われてしまうのだろう。

「あるある」の放送に対し、視聴者が「ダマされた」として苦情を訴えるのは筋違いだ。雑多の情報が溢れる現代では、情報の質を判断し、採用するのは自己責任である。

この手の番組、記事は、内容をおもしろおかしくするために、ある程度の捏造はやむを得ないことで、むしろそれが普通である。視聴者側(スポンサーも)はそういう事情を理解し、話半分として捕らえるのが適当だろう。
出来過ぎのストーリにはウソが付き物だ。では、どこがウソか。それは、疑いの気持ちを少しもって見ていれば、大体想像付くものである。皆がそんな意識を持って見ていれば、内容がおかしい番組の視聴率は自然に落ちていく。視聴率を得るために、中身が誠実になっていく。そんな形が、本来望ましいのではないか。

日本は一億総ミーハー国家で比喩されるように、自分の頭で物事を考えず、テレビや新聞の記事を単純に鵜呑みにする傾向がある。だからこんなことが問題視されてしまうのかもしれない。

 

<関連商品>
食品偽装関連書籍一覧
あるある大辞典一覧 いまや中古で1円です
プロジェクトX関連商品一覧 話半分に捉えるべきでしょう

<関連サイト>
教養ドキュメントファンクラブ
http://homepage1.nifty.com/sagi/
市民のための環境学ガイド
http://www.yasuienv.net/index.html
ポチは見た!~マスコミの嘘と裏~
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8404/index.html

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です