コンタクトオイルのテスト【まとめ】

 これまでコンタクトオイルのテストを重ねてきた。今回はその経緯と、最終的な結論についてご紹介する。

 

コンタクトオイルの目的

 世の中には「コンタクトオイル」「接点復活材」という名前の商品が市販されている。その目的は、

(1)接触が悪くなった接点を復活させる(ガリ等を軽減する)。
(2)防錆。接点の腐食を防ぎ、接触抵抗の増加を防止する。ガリ等のトラブルを未然に防ぐ。
(3)潤滑。抜去、スライドの際の摩擦を軽減し、接点(メッキ)の摩耗を軽減する(寿命を延ばす)。

など。

 このオイルを利用する際は、他に悪影響があってはならない。例えば、周辺にあるゴムやプラスチックを劣化させない(腐食性がない)ことや、揮発、酸敗、拡散、流失などが少ないこと(安定性が高いこと)が要求される[1]

 

市販のコンタクトオイルはすべてNGだった

 最初に上記条件を満たす市販品を探したところ、満足いく商品が無かった[1]。 効果についてもほとんどが(1)しかなく、しかも一時的。スプレータイプの商品はそこら中に広がってベタベタになってしまうものが多かった。

 

フッ素オイルとの出会いとRational001sの誕生

 理想のオイルを求めて、探索とテストを繰り返してきた。そして見つけたのが、半永久的に蒸発・酸敗しない「液体フッ素」だった。

 液体フッ素は上記条件の多くを満たすが、すべてではなかった。防錆効果が弱く、金属表面になじまない(表面に塗ってしばらくすると水玉状に集合してしまう)という欠点があった。

 そこでフッ素パウダー(PTFE)を配合してオイルとグリスの中間の「半練り」状とした。これにより、防錆効果となじみの欠点が改善された。

 このオイルは材料の入手が難しいので、Rational001sと称して小売りすることにした。

 

業務用オイル(テトラC-9030)と比べてどうか

 ㈱テトラ[2]は金メッキのコネクタやスイッチに使う業務用コンタクトオイルを作る専門メーカー。ここからC-9030という商品を入手できたので、これとRational001s、Rational002[3]を比較してみた。

 方法は、磨いた鉄(ワッシャ)に塗って屋外に暴露し、錆の発生を見る。下の写真はその結果。

connect3

鉄ワッシャによる屋外暴露実験結果(36day)

 Rational001sやRational002が、業務用C-9030より錆の発生が少なかった。これによって、創造の館が開発したオイルが、業務用製品よりも防錆に関して同等以上であることを実証できた。

 

<参考購入先>
Rational001s 001の改良型
Rational003 コストパフォーマンスに優れた万能オイルです

<関連記事>
1.接点復活剤の選び方~なぜファミコンカセットの接触は改善しなかったのか
2.株式会社テトラ
3.Rational002
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