岩石・鉱物の収集と思い出

誰でも子供のころ、一度は石集めをした経験はないだろうか。私も幼いころから鉱物、化石が好きで、地層には興味津々、大粒の水晶を心ゆくまで採集することが夢だった。

 鉱物というと「宝石」を思い浮かべる人がいるかもしれない。しかし私は、鉱物も化石も、産出されたままの自然の形が一番美しいと感じる。

 具体的には、「母岩付き」「研磨されていない」ことが条件だ。石は磨いてしまうと結晶面の細かいディテールやへき開面の様子が消えてしまう。これは自然の美しさを犠牲にして人口的に見た目をアップさせただけといえる。

 

 例えば、水晶には六角柱の面に細かい横筋(成長するときにできた条線)があるが、売られている置物はこれを磨いてツルツルにしたものがほとんど。

 いくら立派な水晶も、これを磨いて取ってしまったら価値ゼロ。単なる石英の棒切れと何ら変わらない。

 

 

 石に興味の無い人でも、記念に石を持ち帰ることがあるかもしれない。他人にとってそれは「単なる石ころ」だが、本人は、たとえ何年、何十年過ぎていたとしても、それを見ることで当時の苦労や喜びの記憶がよみがえる。

 同じように、自分で採集したものには思い出が宿る。石の採集は、観察眼を磨き、採集に工夫を重ねていくもの。何度もボウズを経験しながら苦労してGetした希少な鉱石は、たとえそれが立派なものでなくても、かけがえの無い宝物だ。

 

<参考購入先>
美しい鉱物の標本

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