断熱施工の落とし穴~その2

「浴室」「土間」の断熱施工は見落としがちだ。具体的には、基礎パッキンや点検口を通じて外気と通じてる例が多い。これだとせっかくの高気密、高断熱も台無しになってしまう。

yokusitu 浴室施工の例。壁を断熱していながら、基礎パッキンと点検口で外気と通じている。この状態で終わりにしているハウスメーカが多いのではないだろうか。

 この状態で3種換気をやると、外気がユニットバス壁の隙間を通って天井裏に入り、照明器具やコンセントの隙間を介して室内に侵入してくる。土間についても同じで、基礎パッキンを通じて土間スペースと外気がショートしている例をよく見かける。



 「浴室」「土間」の断熱をやる方法はいろいろあるが、最も簡単なのは外気と通じる基礎パッキンを内側からスプレー缶式発泡ウレタン(シスタやエナフォームなど)で埋めてしまうことだ。浴室の基礎には点検口があるので、ここに開閉可能な断熱扉を設けて塞ぐことを忘れないでほしい。

 浴室底面は密閉に近い空間になるため、基礎が結露する可能性がある。そこで、基礎の立ち上がり部分と、そこから20cm内側の床面まで断熱する※1。ここにスチロール系の断熱材を使う場合は、発泡ウレタンを接着剤代わりに使うとちょうど良い※2。

 それでも密閉された浴室に不安を抱く人は多いだろう。時々点検して、結露が見られるようなら塞いだ基礎パッキンに穴をあけ、通気を作れば容易に改善する。

 土間の場合、基礎の内断熱は困難だ。寒冷地にお住まいの方は、基礎全体の外断熱を検討して欲しい。温暖地域では基礎の外断熱は必要ない。かえってシロアリにエサをやる結果になりかねない為、やめた方が無難だ。

※1 断熱された基礎の床面は地中温度に近くなるため、床全体を断熱する必要は無い。理論上は立ち上がりから20cm程度あればよい。
※2 基礎を内断熱すると基礎の内壁面が外気温に近いところまで下がるため、断熱材に少しでも隙間があるとそこが集中的に結露する。コンクリートの内断熱では断熱材を隙間無く密着させることはとても大切である。

 

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