FXのスキャルピングは儲かるか

スキャルピングでは2~3pipの利幅を狙うという。利幅、ストップを共に3pipとしてみると、勝率50%以上で利益になることが容易に理解できる。ところが、スプレッドは最低でも1pipあり、スリップも往復で1pipみておくべきだ。

この場合、エントリーした瞬間に1~2pipの損失が確定する。3pipの利幅を取るために5pip動く必要があり、1pip反対に動けば即ストップだ。これだけ不利なトレードで利益をあげ続けられる人は、どれだけいることか。それに、スキャルはつねに値動きに集中しなければならないので、かなり疲れる※。多くのスキャルパーが「骨折り損のくたびれ儲け」に終わると推察される。

※ボタンひとつでエントリーできて、あとはLimitとStopを自動的に実行するシステムがあると便利だ。クリック証券がWebサービスをやめなければ、自作のソフトでも出来たことだけに、残念である。

デイトレにしてリミットを大きくとれば、スプレッドやスリップの影響が小さくなる。例えば、リミット45pip,ストップを30pipにすると、勝率40%以上で利益の出るトレードが可能だ※。この組み合わせで50%の勝率を目標にトレードするのも一案だ。テクニカル分析は、勝率をあげるための手段に使う。これは立派な「売買戦略」といえよう。

※ストップをS,リミットをSとすると、利益がトントンになる最低勝率(%)=100*S/(S+L)である。

FXはほとんどの人が損しているという。テクニカル分析だけ一生懸命で、何の戦略もなしにトレードすれば、損するのは当たり前だ。このことは、FXに限らず先物、株、eワラントなどすべての投機に当てはまることだ。