デジ一眼の動画機能とマイクロフォーサーズのゆくえ

デジタル一眼に動画機能が搭載され始め、ようやく、私の購買意欲をそそる機種が出てきた。パナのGH1、キャノンX3,ニコンD5000が候補になる。キャノンとニコンの動画機能はまだ「オマケ」的な位置づけだが、パナGH1は本格的だ。

以前述べたように、ハンディカムでダラダラ撮った映像は見ないし、編集も面倒でやらなくなる。ハンディカムとカメラ、両方持ち歩くのも鬱陶しいことだ。動画の方を数十秒のカットで十分とすれば、デジカメに動画機能を付けた姿がひとつの解だ。

動画3機種のうち、GH1だけミラーレスのマイクロフォーサーズ(MFH)である。構造上ファインダーはEVFになってしまうが、コントラストAFは高速で、しかも高精度である。

ミラー付きのカメラはCCDとは別のセンサの情報をもとにピントを合わせる為、ピントずれが避けられない※。カメラにとってピント合わせは基本だが、オートキャリブレーションはおろか、微調整機能も一部しか搭載されない。これも、デジ一眼購入を長い間見合わせてきた理由だった。実際、ピントズレが問題になるケースは少ないが、そのために撮影条件や機器に制約を受けるのがイヤという人は多いだろう。

※「AFの誤差が気になるなら、ファインダーを見ながらMFすればいい」と思うかもしれない。しかし、ファインダーであわせたピントが、CCDで合っているとは限らない。ピントは、ファインダ、CCD、センサ3つすべて整合がとれていて、はじめて保障されることだ。
 たとえ微調整してもフリクション、ガタなどサーボで補償しきれない部分があるので、結果がバラついてしまう。つまり、ミラーある限り、本質的に改善するのは無理である。

動画一眼を買うならGH1が良いが、値段が高いのが気になる。デジタル家電は進歩が早く、3年で陳腐化し、5年でゴミ同然になる現実を考えると、カメラへの投資は7~8万円(年間2万円以内)が上限だろう。40万円近い高価な商品もあるが、自動車より年間維持費が高くなるようなカメラを買うなど、私には考えられないことだ。

GH1はパナが持つ家電技術をカメラと融合させた新しい商品といえるが、キャノンやニコンが家電メーカと同じようなカメラを作っていてはダメだ。カメラの老舗は、その優位を生かした家電メーカにマネの出来ないものづくりをすべきだろう。一度、精密機器に回帰してはどうだろうか。

最近のカメラはプラスチッキーでモノとしての価値が感じられない。カメラはもともと、写真を撮るだけの道具ではなく、趣味的な側面を持っていた。昔のカメラはほとんどの部品が金属の削り出しで出来ていて、見た目、触った感じがいかにも「精密機器」であった。使い込んでいるうちに角の塗装がハゲてきて「味」を出していたし、「操作音」「匂い」も商品の品質に関係していた。撮らなくても、触っているだけで嬉しくなる。そんな商品だったはずだ。

 

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