24時間換気のエアフィルタをノーメンテナンスにする

 24時間換気の吸気口には大抵フィルタが付属している。そのほとんどは薄くて目が細かい素材の為、定期的な清掃や交換が必要になっている。また、花粉やカーボンなど微粒子の捕集率が高いものは非常に目が細かいため圧力損失が大きく、目詰まりも早い。

 圧力損失や目詰まりの問題を起こさずに捕集率を高めるには、フィルタの目を粗くして、捕集率が下がる分をフィルタの厚みで稼げばよい。通常は寸法の制約でこれが出来ないが、パイプダクトの場合は内部に十分な空間があるのでこれができる。このような形のフィルタを形成することで、圧力損失や補修率を損なわずほぼメンテナンスフリーにできる。また、風が強いとパイプ内で気流が渦を巻いて不快な音を出すことがあるが、これも同時に改善可能だ。

 このフィルタは、台所用の金属たわし(ステンレスのリボンをカールさせたもの)を使う。パイプダクトがφ100の場合、50g程度のステンレスたわしを買ってきて、いろんな方向から強く引張り20cm位の大きさに広げる(写真参照)。

 施工は簡単、これをダクトに詰めるだけだ。φ100のダクトに対し50gが目安になる。ステンレスたわしをつかったフィルタはパイプダクトに限らず、他の換気装置やパソコンなど、空気が流れる様々な場所に使える。

kanki1 ステンレスたわしを引張って膨張させたもの。フィルタの目は広いが、リボン状の線をカールさせた構造のため微粒子の捕集にあなどれない効果がある。クルマの排気ガスに含まれるカーボン微粒子など、素通りするように思えるようなものでもリボンに引っかかって捕集できることを検証している。

 手を切りやすいので軍手をはめて作業して欲しい。

 


kanki2 パイプダクトの奥に詰めた例。パイプの奥ではなく吸気フィルタのところにそのまま配置する形もありうる。お使いの吸気レジスタにあわせて取付を検討してほしい。

 


kanki3 ステンレスたわしが強風で手前に飛び出してファンと接触することが考えられる場合は、エンビの波板をカットしたものを挟む。小さく丸めて穴に入れると中で拡張してスペーサーになる。

 

 

<参考購入先>
スレンレスタワシ一覧
パイプファン/自動運転(湿度)常時換気付 【FY-08PFH8VD】
寝室や個室にお勧めのパイプファン。運転音が非常に静かで気にならない。我が家では個室を全部これに変えました
パイプファン一覧 いろいろ買ってみましたが故障しにくさ、音の静かさでパナソニック製が一番のお勧めです

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