金のなる木はつくれるか5~本当に儲かるシステムはあるか

世の中システムトレードは数多くあるが、短期的に大きな利益を得ても、長期的に安定せず、今までの利益を吐き出してさらに損してしまうというケースが多いようだ。

ツボに嵌れば利益が出るが相場が変わると機能しないことを制御工学で「ロバスト性が低い」という。逆に相場の動きとは無関係に利益を出せるシステムを「ロバスト性が高い」といい、これは時間足や通貨ペアにも影響されないことが望ましい。相場の変動は不規則だが、フラクタル的な構造を持っていてどの時間足で見ても本質は変わりないはずだ※。通貨ペアによって値動きは異なるが、それに一々調整が必要なシステムは結局相場の変動に追従できないのと一緒である。

※フーリエ変換できるツールが無いため確認とれていないが、変動の周波数成分は自然界同様、1/f に従うとみられる。

誰でも損小利大を追求したくなるが、利益は小さくてもロバスト性が高いほうが重要である。長期的に安定していて、かつすごい利益が出るシステムなど、ありえないことだ。優れたシステムとは、大きくは儲からないが着実に利益を積み重られるものと考える。そしてそのロジックは、驚くほど簡単と推測できる。複雑で高度になるほど、ロバスト性が犠牲になるからだ。「なにそれ?」「馬鹿馬鹿しい」と思えるようなものに、解があるかもしれない。

世の中には株やFX向けに様々な商材があるが、これらはすべて無視してよい。本当に儲かるものなら自分でトレードすればよいはずだ。それをしないで他人に売る理由を、考えるべきだろう。

思うに、本当に優れたシステムは世の中に公開されず、「購入」という手段では手に入らない。それに、たとえ優れたシステムを個人が入手しても、リスク管理や資金管理が悪いと生き残れない。多くの人が、優れたシステムさえあれば、儲けられると考えているのではないか。

システム売買で利益を得ているのは、リスクや資金を上手にコントロールしながら運用できる、一握りの集団だけと思われる。