カーオーディオは廃れるか

妻のプラッツにはMDコンポが付いているが、メディアが廃れてしまったのでCD付きのコンポにリプレースした。私が選んだのはケンウッドのE242Sである。昔のカーオーディオは妙に変形させた下劣なデザインにチカチカ動く無意味なイルミを追加した、どうしようもないものがほとんどだったが、最近では落ち着いたものが増えた。しかし未だ室内インテリアとのマッチングに十分配慮したものはなく、取り付ければ「いかにも後付ですよ」と主張して違和感がある。

E242はUIの出来が今ひとつだが機能はよくできている。優れたイコライザが付いていて、純正スピーカでもそこそこの音が出るよう調整可能だ。最初スピーカの交換を考えていた※が、調整の結果、必要ないと感じた。ソースごとにボリウムオフセットを設定できるのもGoodだ。
ただ、イコライザは前後スピーカ別々に設定できないと片手落ちだ。なぜなら、前後のスピーカで特性が違うからだ。個別に設定できれば後ろを低域重視にして前方定位させる理想的な調整が可能である。

※カーショップにはスピーカがスイッチ切り替えで試聴できるディスプレイがある。これでわかったのは、価格と音には何の相関もないことだ。音質的に満足いく機種は現在でも無いが、カロブランドのTS-Fシリーズが意外に素直な印象だった。カロには上位機種もあるが、TS-Fがベストである。交換するなら、これを検討するといいだろう。

 

近年オーディオはナビに統一され、交換そのものが困難になってきたせいか、オーディオ専用コンポの種類が少なくなってきた。E242から出てくる音は、パワーIC固有の歪っぽさがあまり感じられない。パワーアンプの終段がディスクリートで出来ているだろうか。このあたりでナビ一体型とは違う、オーディオ専用ユニットとしての面目を保っているのだろう。

カーオーディオは今でも、音を楽しむ商品としての魅力がない。これはメーカが良い商品を作ってこなかったことに最大の原因がある。防振、防音など施工でカバーしようとするショップもあるが、所詮は素人作業にすぎず、きちんとした調整は困難である。  昔は音に関し意欲的な購買層がいて、百万円オーダの予算も見かけたが、「お金をかけた割りに良くならない」結果を与え続けた結果、カーオーディオにお金をかけようとする人も少なくなってしまった。

カーオーディオは、メーカ純正に比べ、明らかに音質が向上し、インテリアも向上した、と感じさせる商品でなければならない。音が良くならないどころか、インテリアを破綻させてしまう商品に、誰がお金を払うだろうか。

また、商品に関しても、ショップの施工品質や、車種によって音が左右されるようではダメである。特別な知識を持たないショップの作業でも、ポン付けするだけで80点以上の音が出せる工夫が必要だ。例えば、スピーカを売るなら、車種別に取り付けを検討して、音の品質を確保するために必要な付属品を添付すべきだろう。  それでも、客が好きな商品をバラバラに選んでポン付けされると、音を保障できないことがある。組み合わせ問題を回避するために、クルマ毎に音の品質を保証できる「システム商品」にするのも一案だ。

 

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