ホームシアターを作る2~センターSPは必要か

 前回ホームシアターを紹介したが、システム商品(パイオニアHTP-S333)に付属SPの音がいまひとつだった。そこでフロントをSR用のCLASSIC PRO CSP6にして、センターSPを廃止した。

 能率の高いホーンツイーターの効果か、映画館に近い雰囲気が出る。低能率のオマケSPでは経験できない音だ。

 

 

サラウンドシステム計画のポイント

 サラウンドシステムで音質改善を考えているうち、昔の経験を思い出した。サラウンドシステムのポイントは、

1.すべてのchに同等の(できれば同じ)スピーカを使うこと。
2.スケール、クオリティに関して映像と音のバランスをとること。
3.出来るだけシンプルに構成すること。

だった。

1は「全ch同一SPをつかうべし」という原則の話。設置や予算の制約でどこかを妥協すればそこが全体のクオリティを落とす(足を引っ張る)結果になる。

2は、音のクオリティは映像のクオリティと合わせる(バランスをとる)ことが大切だという話。例えば小さい画面に大型SPを組み合わせると映像が音の迫力に負け、広帯域のHi-Fiすぎる音は映像ソースに合わない(注:ブラウン管時代の話)。

3は試行錯誤を減らすために大切なこと。サラウンドスピーカの調整はマルチチャンネル同様泥濘に陥りやすい。スピーカーの数は少ないほど調整が楽になる。

 

センターSPは必要ない

 CSP6導入に伴いセンターSPを廃した。センターSPはサラウンドシステムを作る人の悩みとなっているようだ。
 そもそも、センターSPが何のためにあるのか、考えれば結論は明らか。

 センターSPは、映画館などの大スクリーンで音の中抜けを防ぐためのもの。たかだか、数メートルのスクリーンでは不要だ。
 「セリフだけのための専用SPは、あった方が良い」などと考えるのは間違い。上記ポイント1を思い出してほしい。中途半端なセンターSPは邪魔になるだけでなく、全体の音質を台無しにしかねない。

 ホームシアターのセンターSPは最初から「無し」で計画するのが正解。最近のプロセッサは設定で「センターなし」にすればセンターの音声を自動的に左右にmixしてくれるので問題ない。

 

サラウンドの忠実再生は考えなくていい

 ホームシアターの目標の一つに「製作者の意図した音の再現」がある。センターを無しにするとこの目標から遠ざかるが、一般家庭では制約が多すぎて目標の実現自体が困難だ。実現不能な目標など無視して上記のポイントを押えていった方が、満足いくシステムを作れるはずだ。

 

<参考購入先>
Pioneer HTP-S333 アマゾンからまだ買える模様。優れたサブウーファと一体になった決定版。
CLASSIC PRO / CSP6 サラウンドのフロントにお勧めのハイCPモデル

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