ドスパラ プライムシリーズ~ダメなスリムケースマシンの静音化

スリムケースマシンの需要はリビングの大画面液晶に繋いで動画や写真を鑑賞したいという所にあるだろう。スリムサイズであればビデオデッキを想定して作られたAVラックのスペースに収まるからだ。そこでドスパラからスリムタイプのマシンを買ってみたが騒音が大きくて使えない代物だった。

slimcase 音がうるさいマシンの蓋を取ってみると静かになる。このことから騒音の原因は風量に対して吸気抵抗が大きすぎるせいであることが明白だ。吸気抵抗は風の通り道が狭いことや、吸気のすぐ近くにケースの蓋が配置されることで大きくなる。
 スリムケースではCPUにリテールファンをつけるとケースとの間にほとんど隙間がなくなる。これは軸流ファンしか選択肢が無いBTOマシンの限界といえる。
 写真のケースファンはドライブベイと電源に挟まれており蓋をつけると天井が塞がれダクトのような狭い吸気路が形成される。これがCPUクーラと同じくらいの騒音の原因になっている。

 

 同じスリムマシンでもHPやDELLなどのメーカ製で音が問題になる機種はほとんど無い。なぜならこれらには自作でよく使われる「軸流ファン」が付いていないからだ。メーカ製のマシンの多くはCPUに強力なシロッコファンを付けてダクトを接続し、これ1つでケースの外に直接排気している。この場合CPUは吸気で冷やすような格好になる。BTOマシンではCPUとケースの位置関係がFIXできないしのでこのような構成をとることができない。第一シロッコファンを使ったCPUクーラ自体、あまり見かけない。

 結局スリムケースの自作で低騒音マシンを作るには吸気抵抗が問題にならなくなるまでファンの回転数を落とすしかない。必然的にスペックは冷却能力に見合うレベルまで落とすことになり、グラボはファンレスから選ぶことになる。BTOの場合は低スペックのCPUをセレクトして後からファンの回転を落とす。

 スリムケースで騒音が問題にならないファンの回転数は8cmファンの場合1200回転以下である。ファンの回転数を落とす方法はいろいろあり、speedfanの導入をまず検討して欲しい。ダメな場合は結線で電圧を落とすかファンそのものを交換する。PWM制御のファンを交換する場合はMax2000回転のものを使う。ファンの回転数を変更したら、負荷試験を忘れないで実施して欲しい。

 

<参考>
 写真のケースファンは黄色いレバーを解除してドライブベイを少し持ち上げたのち、フロント側に水平スライドすることで外すことができる。
 面倒なことがイヤな人は内部空間に余裕があるミニタワーにすればよいが、リビングでテレビの近くに置くと邪魔になりやすいのが欠点だ。メーカ製を買えば騒音問題はないが、CPUやマザーの交換はきないと考えておきたい。

 

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