ライトノベルの市場に未来はあるか

ライトノベルとは10~20代の若者を対象に書かれた小説をいう。読者が感情移入しやすいよう、ほとんどの場合主人公が中学~高校生であり、学園生活など身近なテーマが題材になっている。
ライトノベルのデビューを志す作家は多く、年間数千件の一般投稿があり、その1/100程度が出版され書店に並ぶ。さらにその一握りがアニメ化され、ゲーム、フィギュアといった媒体に発展し、これが現在のおたく文化の基盤を形成しているようだ。

これまでに投稿されてきたライトノベルの数が膨大なことを考えると、アニメ化されている作品は厳選された優秀作ばかり、と思えそうだが、私が人気作品を一通り鑑賞した結果からすると半数以上が一般的におたくアニメとして忌み嫌われそうなものである。

そんなおたくアニメの中に主人公の周囲に次々に美少女が現れてハーレム状態になる、いわゆる「ハーレムアニメ」がある。アニメや小説はそれを見たり読むことでの主人公と同一化しハーレムを疑似体験できるから、そのような需要は多いのだろう。

ライトノベルで優れたストーリ、独自の世界観を構築するには「ネタ」が必要だが、ネタの鉱脈は日本のライトノベル作家によってことごとく掘り尽くされ、新しい作品は既成のパクリを含むのが避けられないのだという。
美少女と疑似体験できるおたく作品は比較的簡単に作れて需要も見込めるから、ここに業界が注力してしまうのも仕方ないことだが、それだけではマズイと感じている関係者も少なくないはずだ。

ネタが尽きた今、オリジナリティのある優秀作品は滅多に出無い。これはハリウッドなどの映画業界でも同じ状況にあると推察される。今後成長が見込める未開拓の分野として候補に挙がるのは、有名作品の二次創作物、いわゆる「同人誌」の分野と、女性向けのハーレム作品くらいだろうか。

 

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