ボンゴシ材の橋はなぜ10年で腐ったのか

「25年手入れ不要」の木橋…10年で腐って撤去 千葉 (朝日新聞)

 ボンゴシ材というのはハードウッドの一種で、他にウリン、イペ、セランガンバツなどが知られている。これらのハードウッドは鉄のように固く、釘が通らず、加工困難だが耐久性は抜群とされている。

 しかし腐朽実験などの定量的データはあまりみかけない。ネットで調べても耐用年数の数字はマチマチだ。何を根拠に25年という数字を出したのかわからないが、ボンゴシ材がコケたということは、ハードウッドも種類によって耐久性に差があるということなのだろう。

 ハードウッドの中でもウリンは耐久性に優れ、水中で30年、屋外で100年以上腐らない「実績」があるという(桟橋で100年持ったという話も)。この数字が本当なら鉄筋コンクリートよりもいい。

 ウリンははぜ腐りにくいのだろうか。それはおそらく豊富に含まれるポリフェノールのせいだ。赤褐色の色がその成分を示しており、ウリンはポリフェノールの塊といっていい。微生物や菌類は、このポリフェノールのせいでマズくて喰えない(分解してエネルギー源にできない)のである。

 ポリフェノールは水溶性だから雨にぬれると染み出す。水中では表面から次第に失われていき、無くなったところから腐っていくに違いない。ということは結局これら木材の寿命は、「ポリフェノールの含有量に比例する」ということが何となく想像つく。
 とすれば、何年もかけて腐朽実験をしなくても、断面の色を比色したり、水を入れたコップに破片を入れてみれば、水中でどの木が一番持ちそうか大体の見当が付きそうだ。

 何事も(ダイエットでも)どんな原理が働いてその効果を得るのか、理屈を知ることが重要だ。今回の悲劇はそういうことを自分の頭で考えず他人の話を鵜呑みにしてしまったのが原因かもしれない。

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我が家のウッドデッキはそんなわけでウリンを使用。左は施工直後、右は8年後の様子。北側の土地を買うと南側にプライベート空間を作れる。ここに広いデッキを作った。新品は写真のように赤色が濃い。紫外線にさらされると濃い紫色になり、その後表面からポリフェノールが流出して右のように銀白化する。業者が材料の扱いに慣れておらず、施工はトラブルが多かった。

 

<参考購入先>
ウリンの商品一覧 結構ユニークな商品があるようです

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