アナと雪の女王はなぜヒットしたのか

 アナと雪のヒットに関する考察記事を見かけるようになったが、中身を知った上で理由を後付けすることはいくらでも出来る。映画ビジネスは中身を知る前のお客様にチケットを買ってもらわなければ何も始まらない。アナと雪が公開初期においてお客様を映画館へ導いた「動機づけ」は何だったのか。

この映画では動機づけの主役は子供になる。我が家では子供がこの映画を「何か」で知り、主題歌を「口ずさむ」ようになる。そして「パパ、この映画みたい!」と言わせている。これで「親子で映画館に行く」という映画関係者が羨む消費行動が喚起され、子供が口ずさむ曲のヒットも約束されたといっていい。
ここで重要なことは、子供がどうやってこの映画の情報を得たかだ。最近では映画の公開に合わせて旧作のテレビ放送を行い一定の成果をあげているが、最近では夜中に放送される旧作映画やCMだけが子供の動機づけの要因ではない。

いまや消費を動機づけするメディアはテレビからインターネットの動画サイトに移りつつある。我が家で動機付けの役割を果たした「何か」とはこの動画サイトだった。売り上げ不振にあえぐWiiUも、我が家ではもっぱら動画サイトの閲覧に活用されている。

動画サイトは見たい時に見たいものが見られるだけでなく、他人に見せたいものを自分で投稿することもできる。投稿に対し、コメントをもらえる機能もある。コンテンツは急速に拡大しており、そのうち映像配信の主流になりそうな勢いだ。これに対し、テレビ放送の視聴者は減りつつある。

 

我が家では局が作った番組を垂れ流しするだけのテレビはあまり見なくなった。「テレビが神様で視聴者がこれを有難く見る」といったスタイルが成立したのは昔の話だ。90年代までは録画需要にビデオテープが売れたが、その頃はまだ神様の映像が貴重に思えたたらで、ほとんどの映像コンテンツが動画サイトで見られる現代では放送をメディアに焼いて永久保存する理由はほとんど無くなっている。面倒なコピーガードも「録っても仕方ない」ことになっている要因の一つだ。

動画サイトの映像は特殊なことをしなければ保存できないが、いつでも見ることが出来るため保存需要はあまりない。自分に関心のある動画を自動検索して表示したり、視聴者の意見をリアルタイムに反映できる仕組みは未来のテレビそのものだ。2013年に出現したスマートビエラはテレビを未来へ導く可能性を秘めた商品だったが、CM業界からダメ出しされ早々に市場から消えてしまった。テレビが生き残る道は動画サイトとの融合であるはずで、4Kとか8Kなど解像度は関係ない。テレビが今のまま変わらないなら、「テレビを廃止してNHKの受信料を動画サイトの会員料に充てる」そんな風に考える人も増えそうだ。

 

DSC03621 ちょっと待っていればレンタルできるものを・・それが待てないということで買わされてしまったCD。CDを買ったのは十年ぶりのこと。ここまで強い購買意欲が喚起される商品は珍しい。7月に出るブルーレィも買わされてしまうでしょう。

 映画館に行くといつも問題に思うのがいまや自宅のHDに劣って見える映像品質。これで「映画館で見る」理由の半分が消失している。こちらは改善の兆しがあるようだ。

 

 <参考購入先>
アナと雪の女王関連商品 しばらく雪の女王旋風は吹き荒れるでしょう。

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