機械式時計の選び方~現在の市場とメーカーの課題

クオーツ時計が完全にコモディティ化した現在、機械式時計が見直されている。安い中国製ムーブメントを使ったスケルトン形が多数登場し、2005年に1%に過ぎなかった機械式時計の市場はいまや大幅に拡大している。
機械式時計はムーブメントのギミックがオモテ側から見えるものに人気がある。両面フルスケルトンの安価な雑貨時計も登場している。高級時計は内部も美しく高精度に仕上げられており、それを眺めるのも大きな自己満足を得る要素といえる。

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クオーツ時計はいまや精度・機能共に充実したものが数万円で入手できる。写真は3万円台で買った全部入りクオーツ。ソーラー電波、パーペチュアルカレンダー、チタン合金ボディ、サファイアガラス、10気圧防水。時計に興味ない人はこれで十分かもしれないが、ライフスタイルを表現する道具として見ると物足りない。

 

 

 機械式時計の値段はピンキリだが、ボリウムゾーンは数千円~数万円台と、数十万円~数百万円に分かれるようだ。機械式時計は定期的にオーバーホール(OH)が必要と言われ、以前述べたように数万円以下の時計はその工賃が価格に見合わないため使い捨てになる。フッ素オイルを使えばこれを改善できるかもしれず、そのテストをしたいこともあって購入を検討してみた。

 時計を選ぶときいつも問題に感じるのはデザインだ。セイコーやシチズンの陳列をざっと眺めても、欲しいと思わせるものが一つもない。グランドセイコーは針や文字盤の造形をどうこういう以前に、この手の時計に大切なボリウム感がない。子供用の高級時計に見える。数千円で売られているアンティーク調の中国製スケルトンはまさにオモチャ。大人が腕に付けるような代物ではない。

  機械式時計はメカの一部がオモテ側から見えて、時折修正が必要なカレンダーや、故障が少なくメンテ費用が安く済む(多針でない)ものがいい。そんな条件を満たしつつ、フツーの人が買える価格で実用的なものを探した結果が次だ。

 

8万円前後 エポス オープンハート エポスもこのあたりなら手が届きます
6万円前後 ケンテックス オープンハート 例:E573M-07
4万円前後 オリエントスター  例:WZ0051DA
3万円前後 セイコー プレサージュ 例:SARY053

 

ボトムはセイコーのプレサージュで、このあたりからハック機能(秒針停止)やサファイアガラスなどの実用機能を得る。しかしいざ買う段になると、精度や3~5年ごとにOHを勧める文言が気になってくる。OHして使える金額で選ぶと高額になり精度の悪い機械式にここまでお金を出す価値があるのか考えてしまう。日差30秒もあると外装がどんなに立派でもガラクタに見える。高価な機械式時計を求めるのは、やはり裕福層や時計好きに限られるようだ。
 2万円以下の安物はセイコー5を除き似たり寄ったり。お好きなものをどうぞというしかない。

 結局私の出した結論は、3万円台以下の商品を買って調子が悪くなったらDIYで復活を試みるというものだ。フッ素オイル(Rational001)を使ってOHが10年に伸びれば10万円未満の機械式もクオーツと並ぶ第二の選択肢になるに違いない。

 

<参考購入先>
フッ素オイル Rationalシリーズ
セイコー5
セイコーメカニカル セイコー5の上位機種。秒針停止機能とサファイアガラスがついてくる
豊岡クラフトのウオッチスタンド 優れたデザインのスタンド。時計を美しく見せます

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