ワセリンでインフルエンザを予防する

 インフルエンザウイルスはエンベロープと呼ばれる膜をもつ。これが脂質から成るため、エタノールや有機溶媒、石けんなどで容易に破壊されてウイルスを不活性化できる[Wiki]。いたる所でエタノール消毒液をみかけるのはこのような理屈で効果が期待できるためだ。

 

 店舗の入口で消毒してもカートの取手やエレベーターのボタンに触れれば、再び手に菌やウイルスが付着してしまうので注意したい。

 

 のどや鼻の粘膜から直接侵入するウイルスの対策は「マスク」しかないのが現状だ。マスクは飛沫感染や粘膜の乾燥防止に一定の効果があるがウイルスに対してはザルに等しく、装着していない時間は無防備になる。

 私は毎年冬場になると鼻の粘膜が乾燥し「ドライノーズ」になる。これは朝鼻をかむと血がまじることでわかる。ドライノーズになると粘膜の繊毛運動が弱まりウイルスやバイ菌に対する防御力が弱まるとされている。

 

 花粉症予防に鼻の周りに塗るだけの薬剤が市販されている。試したところ確かに効果がある。マスクをしなくて済むのが何より有り難い。薬の能書きは怪しいが、この理屈は鼻の周りに塗布した粘着物によるトラップに違いない。接触したものは確実にトラップするのでそれなりに効果があるのだろう。

 もしかしたら鼻の周りに粘着剤(オイル)を塗ればウイルスもトラップできるかもしれない。鼻の奥まで塗り込めば、少なくともドライノーズは予防できるに違いない。実は、花粉をトラップする上記塗り薬にもウイルスに対する効果がうたわれている。また、ドライノーズの治療にワセリンが使われているらしい。ということは、

 

オイルを粘膜に塗布→ドライノーズ改善→繊毛運動活性化→感染予防力UP

オイルを粘膜に塗布→ウイルスを粘着トラップ→侵入抑制

 

という作用は少なくとも期待できそうだ。私は、

 

オイルを粘膜に塗布→ウイルスを粘着トラップ→エンペローブ溶損→ウイルス不活性化

 

みたいなことを期待しているのだが、どうだろう。

 ワセリンは粘度が高すぎて扱いずらい場合がある。この場合は以前紹介したスキンケアオイル(ワセリンをスクワランオイルで希釈したもの)を使うといい。無色無味無臭のため、鼻の奥まで塗り込んでも違和感はない。効果の持続時間は、塗り方にもよるが4~8時間くらい。

 実験台は私と娘の2名。長男は未処置とした。朝と寝る前に鼻の周りと指が届く範囲で鼻の奥まで塗る。結果はいまのところ調子よい。今年は朝方鼻をかんでも血が出ないことからドライノーズは確かに改善している。長男は年末に風をひいてしまったが、私と娘は今のところぴんぴんしている。毎年冬はなんとなく体調が悪い日が続くことが多かったが今年は何ともない。今年は防寒以外の目的でマスクはしていない。

 このスキンケアオイルは冬場は風邪の予防と肌の乾燥防止の両方に役立ちそうだ。春先は花粉予防に役立つかもしれない。引き続き様子を見ていきたい。

 

<関連商品>
花粉ブロック 粘着でトラップする塗り薬です
スクワランオイル 純度の高いものほど劣化しません。価格と効果は無関係です。コストパフォーマンスで選んでください
白色ワセリン 高純度品(ワセリンHG)がお勧め
鋼球 分離したときの混合に使います。6mm以上のものを使ってください

<関連記事>
乾燥肌を克服する~あなたのスキンケアは間違っていた! スキンケアオイルの作り方はこちらをご参照

 

ワセリンでインフルエンザを予防する」への3件のフィードバック

  1. 当方鼻炎持ちでもあり、10月中旬頃から12月頃までは、特に症状が強く出ます。

    キツい症状のパターンとしては、下記の2つで:
    ・くしゃみが連発し、水のようなサラサラの鼻水が延々と出続ける。
    ・口を閉じ、片方の鼻腔を押さえて思い切り鼻から息を出そうとしても、なかなか出しきれないほどの鼻詰まり(両穴とも同様の状態になる場合もあり)。
    特に就寝時は寝苦しいので、従来は市販点鼻薬を使い、そこそこ通りがよいうちに寝てしまうようにしていました。

    発生時期が比較的明らかなので、花粉またはそれに類するものの可能性が高いとは以前から判断しておりました。そこで、こちらで言及されているとおりスキンケアオイルが有効であると考え、スキンケアと併せて試してみました。

    鼻孔と周囲への塗り込み開始以降、覚えている限りでは上記症状の発生頻度は、風邪を併発していたとき等の1,2度程度で、例年より明らかに大きく減っています。また、風邪が治まって以降、点鼻薬もほとんど使っていません。
    もちろん、鼻詰まりが完全になくなったわけではありませんが、許容できるレベルに収まっています。

    当然ながら、鼻炎の要因は色々あり、人や場合によって効かないケースもあるかと思われます。しかし、少なくとも当方にはスキンケアとともに、顕著な効果を実感できるものであり、極めて有用な情報で感謝しております。

    返信
    1. 創造の館 管理人 投稿作成者

       ゆさん、当方、今年はスキンケアオイルではなくワセリンを直接塗りはじめました。このほうが長持ちします。寝る前と朝、2回塗っています。
      今年も風邪やインフルエンザと無縁です。

      返信
      1.  せっかくですので、ワセリンの直接塗り込みも試してみました。
        粘度が高い分、鼻孔の中での存在感?は希釈タイプよりありますが、もともと鼻炎持ちなのでことさらに不快というほどでもありません。(感触が気になる人は希釈タイプを使えばよいと思います。)

        最近おかげさまで、キツい症状が出てないので、なかなか希釈品との持続時間の比較ができませんが、少なくとも劣ることはなさそうです。個人的には混ぜる必要もないので、手っ取り早くてメリットが大きいと判断しました。
        どうもありがとうございました。

        返信

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