クルマの自動運転とGoogleの野望

 Google Glassが1月に販売中止になった。これは完全な「失敗」といっていい。どこの誰だかわからない人にカメラとマイクを向けられて不快に思わない人はいない。店舗や公共施設でもこのようなSpy Glassが歓迎されることはほとんどないだろう。

 

誰でも目にできるものを撮影して何が悪い

 Googleはストリートビューを拡充させようとしている。ストリートビューは確かに便利なサービスだが、プライバシーの問題で苦情が絶えないようだ。「誰でも目にできるものを撮影して何が悪い」というのがGoogleの主張だが、同じ映像でも自然に目に入る場合と、写真に撮ってネットに公開した場合とでは影響が全然違う。おそらくGoogle Glassも「撮って何が悪い」という考えの元に計画された商品なのだろう。

 

Googleが推進するプライバシーの破壊

 私は近所を走るGoogleカーを見たことがあるが、そこで感じたのは「不快感」だ。自宅とその近所を勝手に撮って回りガレージに停めてあるクルマや奥に置かれたゴミまで晒しものになっている。
 Google Glassやストリートビューを私たちが不快に思うのは、認識の問題(プライバシーに関する私たちの認識が遅れている)とGoogleは考えているようだ。既成事実を積み重ねることによって、いずれ考えが追いつき理解されると考えているのかもしれない。

 度重なる批判を受け、Googleのサイトには画像削除依頼ができる問題受付窓口が設けられたが、解決になっていない。後から依頼に応じて削除する姿勢は、まるで撮影が正当な行為であるかのような印象を受ける。

 

自動運転のGoogleカーが世界中を走り回る

 近い将来、自動運転の技術が完成すれば、沢山のGoogle自動運転カーが世界中を走り回って写真を撮りまくるだろう。Googleカーが入れない場所や施設内部は、Google Glass を付けた人間一人一人を情報収集Botとすることでカバーできる。そうすれば、世界中のありとあらゆるものが、ネット上で見られるようになる。そうして集めた情報(ビッグデータ)がGoogleに普遍的な発展と利益をもたらす。そんな構想を描いているように思える。Google Glassは今よりずっと格安で提供されるろう。実質無料で使える仕組みが提供される可能性もある。

 

 私が思うに、そういった構想は失敗するだろう。誰だって見られたくないものはある。Googleの収益は広告が主なので、一般消費者と直接接点がない(広告主が挟まる)から消費者に少々砂をかけても収益に影響しない。それをいいことに、やりたい放題し放題というのは感心しない。一般消費者のプライバシーを食いものにするビジネスが成功するとは思えない。そのうちGoogleカーの走行が規制され、Spy Glass はタダでも使ってもらえない。そんなオチになりそうな予感がする。

 

<参考購入先>
Google Glass 一応、購入できます

 

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