遠心分離機~コストパフォーマンス抜群の一品

 遠心分離機を求めると学習用のオモチャか、理化学用の高価なものしかない。海外に目を向けると、アマチュアが使える手ごろな機種が見つかる。写真はebayで購入した中国製のノーブランド商品(800-1)。5種類のラインナップがあり、これは一番下位の機種。 20mlの遠沈管が6本入り、最大4,000r/min。価格は送料込み1万円前後。

 

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底部には強力な吸盤が3箇所付いていて回転中に本体が動くのを防いでいる。CEマークなどはどこにも無い。運転中は離れず、使わないときはコンセントから抜いておいたほうがよさそう。ゼンマイ式タイマーの目盛は比較的正確だがゼロ点を過ぎたあと3分ほど余分に運転する。全体的にとても簡素な作り。遠沈管は20mlの底丸。

 電源仕様はAC 110 V±10%, 50 Hz/60 Hz ±2% 電圧がやや高いが日本でも使える。スピードコントロールは8段切り替えで実測回転数は次の通りだった。

表1.実測回転数(100V 60Hz運転時)

ポジション 無負荷(r/min) 最大負荷(r/min)
(水20ml×6=120ml)
0(OFF) 0 0
1 0 0
2 0 0
3 960 1,110
4(真上) 1,900 1,920
5 2,580 2,330
6 3,150 3,250
7 3,600 3,660
8(FULL) 3,930 3,950

 ポジション1,2で回らないのは笑えるが最高回転数は能書き通りほぼ4,000r/minに達している。細かい回転数設定は共振点回避に役立つ。本機には周波数切り替えスイッチがないため50Hzの地域では周波数の比率分で回転数が落ちるかもしれない。

 

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 左は反射テープを貼って回転数を測定しているところ。回転計は韓国製のDT2236Bを使用。

 回転部は洗濯機の脱水器と同じ、縦形回転体を弾性支持する構造でジャイロモーメントが安定に寄与する。少々アンバランスがあっても共振点を乗り越えて最大回転数まで回すことができる。運転時の音振動は問題ない。

 

DSC01053a 写真は培養中のごく薄いクロレラを分離にかけてみたところ。ポジション4(約1,900r/min)で10分。最高回転数では遠心力が強すぎて管の斜面に張り付いてしまった。斜めの遠沈管では回転数が高いほど良いというわけではなさそう。

 この遠心分離機はコストパフォーマンス抜群でアマチュアの実験に十分使える。存分に活用していきたい。

 

 

<参考購入先>
回転計 安く買える回転計。アベレージング(平均化)機能が付いたものが便利です
遠心分離機 学習用のオモチャか、高いものしかありません

 

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