試乗記~ニッサン ノート e-POWER

試乗日:2017/1/7
車種:e-POWER MEDALIST(HR12DE-EM57) ナビ+e-スタイリングパッケージ

ボディ・内装

写真はパンフレットの表紙

 FITを意識したのか、フロント、リアどちらもFITのイメージに近い。最近のトヨタでよくみるアニメチックなデザインとは対照的に、現代のハイテク車をイメージさせる。
 空調の音は十分小さく問題にならない。停車時にエンジンがかかるとやや煩く感じられる。このあたり3気筒の宿命だが走行中はあまり気にならない。

 

 内装はドアトリムの剛性が高くウインドウ上下でトリムが変形しない。サンバイザーを上げるとボンつくが、他に操作系フィールで気になる点はない。MEDALISTのシートは合皮だが適度な摩擦があり、ツルツルすべってホールドに問題が出るような欠点がない。
 オーディオの品質も手抜きがなく、フィット同様、イコライジングチューンだけで結構良い音が得られる。ホンダのようなツイーターの追加オプション設定がないので、ノーマルから上の音を目指すことが難しくなっている。

 e-POWER MEDALISTの内装。色の使い方が少しおかしい。シートはベージュでなくドアトリムの布部と同じ、ダークブラウンにすべきではないか。オプションツイーターと共に、次のMCで改善を願うポイント。

 

 

 e-スタイリングパッケージを付けるとノーマルでもローダウンしたかのようなイメージになる。最低地上高が下がるので縁石や車輪止めで「バキ!」といく確率が増えるだろう。

 e-スタイリングパッケージを追加する人はニスモを検討して欲しい。ノートのニスモバージョンは現物を見たことがある。赤を上手に利用していて非常にスタイリッシュに見える。STiと違って重量アップも少ない。センス良くスタイルアップしたお手本といえる。やや高額だが、リセールバリューを考慮すると決してソンはない選択肢だ。

 

 

走り

 回生ブレーキが非常に良く出来ている。まったく違和感がない。極端な話、アクセル操作だけで走れてしまう(この場合ほぼ無駄なく運動エネルギーを回収できる)。便利すぎて停車中ブレーキを踏まない横着が増えそう。
 走りの力強さは一級品。車重は1.2トンとやや重めだが、リーフに比べ200キロも軽い。この種のクルマには珍しく、意のままにクルマを操れる感覚がある。まるでスポーツカーのようだ。

グラフ1:走りが楽しく感じられる車重の限界(経験則)

 左は以前からご紹介してる経験則。ノートの車重は1.2トンもあるが内臓モーターは2.5L NAエンジンに匹敵するため左のグラフからグレーの領域に入りそうなことが推測できる。

 エンジンの場合、排気量が2Lを超えると回転慣性が大幅に増えてしまうため2Lを上限としていたが、モーターの場合これが当てはまらない。

 

 サスペンションは良く出来ていて細かい凹凸にも良く反応して動く。高級車のようなフラットライドを実現している。
 接地感の無いステアリングフィールだが違和感はほとんどない。但しごく低速域のステアリングフィールが鈍い。これは電子制御のツメが甘いのかもしれない。
 他、MEDALISTは遮音が強化されておりロードノイズは特に気にならなかった。

 

総合

 これまで改造EVの世界でしか見なかった「レンジエクステンダー」を初めてマジメに商品化したクルマではないか。トヨタのややこしいハイブリッドと違って機構がシンプルだ。その特徴をコストや走りにうまく生かし、それが消費者に評価されている。
 試乗車の平均燃費は19km/Lだった。EV、ハイブリッドの世界も燃費は素直に重量に反比例する。実燃費は残念ながらアクアに負けてしまうだろう。しかし「走り」の点ではアクアをはるかに上回る魅力を獲得している

※:アクアのモーターは1.6L相当、ノートは2.5L相当のトルクを発生。エンジンと合算した合計トルクはアクアが上回るが、よく使う低速トルクはリーフの方が圧倒的に大きいと見られる。 

 e-powerの本体価格は安く見えるが、何やかんや欲しいものを付けていくと支払総額が300万円近くになる。同等装備のコンパクトカーに対し価格差70万円以内にならないと10年以内に差額をペイできない。(燃費差リッター10キロ、年間走行距離1万キロ、ガソリン単価124円の場合)。年間5千キロ程度しか走らない人にとって、経済性で選ぶメリットはない。

 

<参考購入先>
日産ノート
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