失敗しないマウスの選び方~ラバーコートのべたつきを直す

 マウスを頻繁に買い替える人が多い。私もその一人だった。それほどこの市場にはロクな商品がない。私たちが欲しいのは、普通に使えるごく普通の商品。それが見つからないのだ。

 私は過去、ゲーム用のマウスでそれを見つけた。logicool MX518。手になじんだこのインターフェースは空気や水のような存在になっている。MX518の発売は2008年。とうの昔に廃番になっていているが、私のMX518はメンテを繰り返して未だ現役。

 

メンテしないマウスは消耗品

 マウスは使ううち埃やゴミが溜まって操作感が落ちるもの。そのため定期的な分解清掃&注油などのメンテナンスが欠かせない(キーボードでも同じ)。

 高額な商品を買ってもメンテできなければ使い捨て消耗品と変わらない。メンテできればスイッチが壊れない限り使い続けることができる。

 

 写真はマイクロソフト オプチカルマウス 。昔は定評のあったマイクロソフトのマウスだが、今はエレコムやサンワサプライらが作るオモチャと似たような品質になってしまった。

 

 メンテナンスはホイールの軸に巻付いた髪の毛やほこりを取り除き、イソプロピルアルコールなどで手垢を除去、最後に潤滑油を塗るだけ。分解できれば簡単。

 潤滑油は樹脂に使えるRational003を使用。半練りなので流失しない。ホイールが滑らかに回り、新品より操作感が向上することもある。

 

 MX518を分解するためのネジはマウスソールの裏側。無事に剥がすのは難しいので、ネジの位置を確認し(押すと凹むのでわかる)カッターで十字に切込を入れてドライバーを差し込んだ方が良い。

 ソールがダメになった場合は補修部品で補修する。

 

 メンテ中のMX518。全部の部品をバラバラにできるので完全清掃ができる。

 

 写真はlogicool G Pro とG403の裏側。G Proはシールと上のソール裏にねじがある。G403はすべてのねじがソール裏に隠れている。
 できるだけソールを剥がさないで分解できるものがメンテしやすい。マウスを選ぶときはねじがどこにあるか、よく観察することが大切。

 

注意:マウスを分解すると保証がなくなります。保証が切れた後、自己責任で実施してください。

 

 

ラバーコートのべたつきを直す

 MX518にはラバーコートの劣化でベタつく問題がある。これは本機に限った話ではない。

 ラバーコートべたつきの直し方は、擦り取ってしまうか、自然塗料で塗り固めてしまうかのいずれか。
 今回は、自然塗料(リボス社カルデット黒)を使用。透明がいい場合はエシャクラフトオイルがある(ツヤ消しにする場合はとの粉を混ぜる。詳細は後のリンクを参照)。

 

 メンテが完了したMX518。カルデット黒で塗装すると半つやになる。いい感じにロゴの塗料がはがれていて年季の入った風格を感じる。

 ゴムの可塑剤が残っていると塗料が固まらない場合がある。拭き取りと施工を繰り返すことで硬化皮膜を得るがめんどくさい。

 

 劣化したラバーコートの除去はなかなか大変。ネット上には重曹で落とせるという記事があるが、濃度が不明。私なら5%炭酸ソーダを使う。機会があれば検証してみたい。

 

お勧めのマウス

 「買ってしまったのだから」そういって使いにくい商品を我慢して使い続けると体の健康に影響する場合がある。そんな意味からもマウス選びは失敗できないが、ガラクタの山から使える品を探し出すのは大変。そこで、いくつか候補をご紹介したい。

 

一般(文書作成・Web閲覧)用

 現在、一般用として広くお勧めできる商品に logicool M325シリーズがある。

 logicool M325。シンプルなインターフェースで使いやすい。スイッチ類に違和感がなく、慣性でホイールが回るので一度にたくさんスクロールできる。

 logicoolは比較的良質な商品を作るが、すべてがそうではない。上位機種もあるが、高いものが良いとは限らないので注意。

 

 

ノート用の小型マウス

 レノボの有線マウスがお勧め。昔から高く評価されているロングラン商品で、私はこれをIBMの時代から2台使っている。

 

ゲーミング用

 MX518の後継を探してみた。MX518の系譜はG400,G400s,G402,G403・・と変遷している。G403の使用感はMX518に近い。一般用にも使える両用マウスとしてお勧めできる。

 写真は logicool G PRO G-PPD-001。サイドボタンとホイールが少し硬い。全長は小さいがボディにボリウムがあり、かぶせ持ちでは指の腹がホイールの頂点に届かない。

 

 逆にいえば意図しないスイッチが入りにくい。メインスイッチ以外を操作するときは「つかみ持ち」になる。これは誤爆を防ぐための仕様かもしれないが、Web閲覧は微妙に使いにくい。

 

マウスパッド

 マウスの操作性を左右する重要な敷物。満足いく商品がなく、買い替えを繰り返す人もいる。中途半端なものを買うより、性能を考えて作られたゲーミング用から選んだ方が失敗のリスクが少ない。

 上の写真のマウスパッドは本革製(海老名鞄)。すべり、手触り、応答、擦れ音、見た目などすべてにおいて平均を超える。少し高いが、本物なので使い捨てにならない。見た目と質感を重視するに人にお勧めしたい。

 

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