トヨタdB~乗る人のライフスタイルを実現できるクルマ

 新しいものが世に出て成功すると、それを妬む人が現れる。「ずっと前から同じことを考えていた」「以前から知っていた」その人たちは、ヒットすることがわかっていたのなら、なぜ行動しなかったのだろう。

 それは、リスクを犯す勇気がなかったためだと、私は思う。世の中にない新しいアイデアは、先に市販したもの、つまり、最初にリスクを負ったものが評価されるべきだと、私は思う。

 

 

トヨタdBは不夜城のパクリ?

 dBはトヨタ車のなかでもとりわけ個性の強いクルマだ。真っ黒いdBはガクランの帽子、番長、ワルをイメージさせる。

 dBはホンダがモーターショウで公開した不夜城コンセプトのサルマネと批判する評論家がいる。しかしコンセプトカーというのは市販されるとは限らない。

 

第33回東京モーターショー資料 ホンダ不夜城の写真

出典:HONDA 第33回東京モーターショー 展示概要資料

  コンセプトカーを実際に市販する場合はリスクを伴う。不夜城(写真)のコンセプトはかなり個性的。市販のリスクは大きい。

 

 

 dBはヴィッツをベースにお手軽に作られたクルマだ。それでもトヨタはリスクを負って市場に出し、見事に成功した。未だにホンダから同様のクルマが出てこないことを考えると、リサーチだけで市場に出すつもりはなかったのではないだろうか。

 もしホンダが不夜城を先に市販していて、後からトヨタがdBを出したらサルマネしたと言われるだろう。しかし、今回の場合は、トヨタが自分でリスクを負ったのだから、批判される理由はないはずだ。

 

 

個性的なdB

 トヨタdBはきわめて個性的だ。個人のライフスタイルを表現できる数少ないクルマだと思う。

 一度、金色のストライプテープ(オプション)を付けた黒いdBに、怖そうなオヤジが乗っているのを目撃したことがある。そのオヤジは、丸刈りの四角頭にチョビヒゲで、海坊主を連想させるが、その姿が見事にこのクルマとマッチして見えた。

 クルマというのは、乗る人のライフスタイルを表現する道具の1つ。それを再認識させる光景だった。

 

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