マイホームの日当たり良好は劣化も良好!?RC外断熱のメリット・デメリット

 外断熱とは、本来RC(鉄筋コンクリート)に対して使う施工方法の一つ。 住宅業界では外断熱がブームになっていて、なんでもかんでも外断熱にする風潮がある。

 RCを外断熱にするメリットの多くは、RC自身を蓄熱体として活用できることから生まれる[1]。これに対し、木造の外貼断熱は単に断熱材が外壁側にくっついただけ。「外貼り断熱」ともいう。

 今回は、RC外断熱についてメリット・デメリットをまとめてみた。

 

RC外断熱のメリット

1.RCの寿命が伸びる
 RC構造体を太陽光や酸性雨から遮蔽するので、コンクリートの中性化や風化の速度が遅い。すなわち、構造体の寿命を伸ばせる。

2.RCが蓄熱体になる
 熱容量が大きいので、1日の室内温度があまり変わらない。基礎が地面にアースされているので、洞窟の中のように、年中だいたい一定の温度にできる可能性がある。
 夏は暑く、冬は体温を奪われるような寒さを感じる内断熱のRCと対照的。

 

RC外断熱のデメリット

1.外壁の寿命が縮む
 太陽光の入射エネルギーは、約1kW/m2。外断熱に使われる外壁は、この強烈な熱射によって激しいヒートサイクルにさらされる。RCが長持ちする代わりに、外壁の痛みは激しい。

2.施工コストが高い
 RC構造体のさらに外側に外壁を貼るので、その分施工コストがアップする。室内側は、通常コンクリート打ちっぱなしになるためモノの固定がしにくい。

 

日当たり良好は劣化も良好

 外断熱にせよ、内断熱にせよ、RCの構造体や外壁が傷む原因は、結局のところ太陽光、すなわち「日当たり」にある。

 家を建てる人は皆、この「日当たり」を重視するが、家を長持ちさせ、光熱費を減らしたいと思ったら、日当たりをある程度犠牲にする考えも必要だ。

 近年の夏はとにかく暑い。そんな最中、エアコンもかけず家の中にいると命にかかわる時代になってきた。今後はこの強烈な太陽光と、酸性雨の対策が課題になるはずだ。

 「日当たり」、「風通し」は、住宅の性能が低かった時代において大切な立地条件だったが、高気密&高断熱が一般的になった現代では、日当たりは採光に関係するだけであって、最優先に考える必用はなくなったように思う。

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