間違いだらけの土地選び~南向きは本当に良いか

 土地の価格は「東南の角地」が最も高額で、次に「南向き」の順。これは多数の人がそういう立地を好むことが関係している。日当たりを優先して考えればその通りだが、南向きには意外なデメリットがある。

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北向きで理想的なレイアウトの例

 

 上の図は北向きの土地に一戸建てを建てた一例。北側に4台分の駐車スペースと、南側にプライバシーを確保した空間を実現でき、土地は税金の上がらない60坪以内に収まる。

 分譲地ではこのレイアウトを単純に南北反転した「南向き」があり、北向きより価格設定が高い。しかし南北反転すると次の問題が出てくる。

 

道路からリビングが丸見え

 通常、リビングは南向きに作る。大きな開口部を作ると道路から丸見えなので目隠しが必用になる。エクステリアで目隠しを作れば余計な出費に。

 エクステリアの目隠しは格子状のものが多い。昼間は役立つが、夜は隙間から室内が見えてしまう。結局カーテンをしたままの生活になりがち。

 コンクリートで塀でも作れば完全に見えなくなる。プライバシーは確保されるが、クルマの出し入れに邪魔なうえ、防犯上も良くない(内側に行動しやすい環境を提供してしまう)。

 

洗濯物が丸見え

 洗濯物や布団が道路から丸見えに。下着などは結局、室内で乾すことになる。

 

ウッドデッキ、バルコニーを作っても丸見え

 ウッドデッキを作っても道路から丸見え。バーベキューも丸見え。水着で水遊びも丸見え。2Fのバルコニーも丸見え。景色を眺めながらお茶、食事という楽しみ方はできない。

 北向きの土地なら庭一面にウッドデッキを作って室内空間を超えた開放感を演出できる。カーテンも不要で、夜間も明かりを付けてウッドデッキから外の景色を見ながら生活する事も可能だ。

 

北側斜線制限の制約を受ける

 南向きの土地は北側斜線制限を受けることがある。できるだけ北側に建物を寄せて建てたくても、それができない。これは土地が狭くなったのと同じ。

 最初のレイアウト図は北側が道路だから、斜線制限とは無縁である。

 

クルマが痛みやすい

 南側の駐車スペースは日射時間が長いためクルマが熱せられやすく痛みやすい。カーポートを付ければ、カーポートの屋根が速く傷む。

 

建物のデザインに制約を受けやすい

 南側は大きな開口を作る事が多くデザインの余地が少ない。雑誌やカタログ等で見る細い窓を使ったモダンなデザインは、北側だからこそできるもの。

 

まとめ

 土地を買う場合は、庭、駐車スペース、建物をどのようにレイアウトするか、よく考える必用がある。北向きの土地は安いし、上図の条件を満たす物件はまさにお買い得だ。

 南向きの土地で斜線制限やプライバシーを考慮しつつ理想的なレイアウトを実現するには、ある程度の広さ(少なくとも60坪以上)が必用。60坪に満たない小さな「南向き」の土地に、メリットはあまり無さそうだ。

 

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