暖房をしているのに足元が寒い。寝ていると冷気を感じる。この原因の大半は窓際のダウンドラフトによる気流や、サッシ隙間からの冷気の侵入によるもの。問題は床付近に冷たい空気の「流れ」ができてしまうところにある。
窓際の冷気対策グッズには様々なものが市販されているが、L字型の防壁(窓際ボード)が施工が簡単で優れた効果を発揮する。
きれいに施工するためには工夫がいる。
L字の部分を窓側に向け、垂直面の幅を窓枠の外寸に、底板の幅を窓枠の内寸に合わせて写真のように切欠きをつくる。垂直面にカーペット用の両面テープを貼り、窓枠に貼り付ける。
パネルの表面には離型剤が付いていてテープ類が付かないので、脱脂剤を使って事前によく脱脂しておく。
写真はカーペット用の両面テープを付けたところ。弱粘着(青)の面を窓枠側にして固定する。底部も数箇所固定すれば綺麗に収まる。
下は施工例。この防壁は「動かない空気は断熱になる」原理を利用している。とはいえ、防壁内外の温度差は3~4℃でありそれほど断熱効果は高くない。
しかしダウンフローによる床付近の冷気の「流れ」が無くなった効果は大きく、足元が冷えて寒いという不快な状況は間違いなく改善できる。
2016/1/10追記
普段出入りする場所は足を引っかけて取れてしまうことが多いので、両面テープの代わりに金属製のブックエンドを使用。白が目立たずお勧め。
2016/12/15追記
窓際に設置したところ。幅寸法ピッタリに切って嵌めただけですが、裏の模様が透けていい雰囲気が出たので写真に撮りました。
ボードの垂直部は窓側に倒してあります。こうすることでボードが安定し、カーテンにも干渉せず開閉がスムース。
<参考購入先>
窓際ボード 私はトップバリュ 冷気シャットボードMを使っています
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