ロクなダシが無いではないか~顆粒だしと煮干し粉で究極のダシを作る

 昔はどの家にも鰹節削りりという道具があった。長方形の木箱で、上にカンナのような刃があり、下が引出しになっていてカツブシを入れることができた。

 これを使って母が毎朝シャコシャコ削っていたのを覚えている。カツブシは100%天然で、しかも削りたて。今思えば贅沢なダシである。

 

顆粒ダシの問題点

 今は顆粒状のダシが一般的。その成分のほとんどは化学調味料で、何かの魚粉が申し訳程度に入っている。そんなダシで作った味噌汁は味気ない、というより不味い。ダシに塩分が含まれているため量で補うこともできない。どうしようもない代物になっている。

 ダシと呼ばれる商品は他にいくらでもあるが、毎日使うものだから、値段が安いことは味に並んで大切な要素である。顆粒ダシには「安い」という代えがたい利点がある。

 

顆粒ダシに本物のダシを混ぜる

 不味い顆粒ダシに本物のダシを追加することで味を改善できないか検討してみた。

 本物のダシに選んだのが煮干し粉。ワタを取り除いた煮干しを機械で粉々にしたもので、形のある煮干しに比べて値段が安い上、放り込むだけなので後の面倒がない。

 煮干し粉は濃いダシが出る。そこで不味い顆粒ダシと煮干し粉を、4:1前後の容積比で混合してみた。これを味噌汁1人前(150cc)あたり小さじ山盛り1(1.5g)くらいの量で使う。

 

結果は大成功

 結果はかなりいい。その味は、はるかに高額な千代の一番と大差ない、というより上回っている。コスト、味、使い勝手のバランスに優れた解だ。

 DSC03505 写真のように混合物を作っておくと便利。木製スプーンは100均の茶さじを流用。

 

 

うま味の相乗効果

 「煮干粉を混ぜると味が良くなるなら、煮干粉100%はもっといいはず」

 そう思って煮干粉だけでダシをとってみたことがある。ところが、あまり美味しくない。このダシが美味しい秘密は、顆粒ダシとの「相乗効果」にあるようだ。 

 味噌汁ではさらに、ワカメを入れると完璧に近い味になる。これも相乗効果の結果とみられる。

 

 

<参考購入先>
煮干粉一覧
ほんだし

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