エアコンのカビを防ぐ〜これで10年間カビ知らず

 エアコンは使ううちに埃が溜まり、そこにカビがつく。スイッチオンで匂いとカビの胞子がドバっとでる。エアコンとはそういうもの・・私は長い間、このことを「仕方のないこと」と思ってきた。

 最近のエアコンにはクリーン運転機能がついている。これは停止ボタンを押した後、送風と暖房を一定時間行うことで、カビの原因となる水分を蒸発させる機能。

 我が家はこの機能の付いた三菱のエアコンを2台買ってみたが、少しマシになる程度。結局2台とも分解洗浄するハメになった。

 

エアコンにカビがつく原因

 この原因はフィルタの性能が低すぎることに関係がある。

 ほとんどのフィルタが網戸の目を細かくしたような、ペラペラの1枚板。目が粗くできていて、ザルと同じ。ここは30年以上前から変わっていない。

 つまりザルの網目を抜けた埃が熱交換器やファンに付着し、湿気を含んで黒カビの塊が出来ている。この低すぎるフィルタの性能を改善しない限り、エアコンの汚れやカビの問題は永遠に解決しない。

 近年実用化されたフィルタの清掃ロボットは何をしているのか。これはザルの表面に付いた埃を取るだけ。クリーン運転は、カビが増える速度を遅くしているだけである。

 エアコンの次のブレークスルーは、フィルタの性能アップにあると考えている。

 

著しく改善されたクルマのフィルタ

 以前、カーエアコンのカビを防ぐ方法をご紹介した[1]。ところが、2010年頃からとても高性能なフィルタが付くようになり、何も操作しなくてもカビが付かなくなった。

 点検の機会にフィルタを取って中を覗いていたところ、ファンや空気の通り道がとても綺麗で真っ白。カビなど何も見当たらない。

 フィルタの捕集能力が十分なら、カビがつかないことをクルマのフィルタが教えてくれている。

 

エアコン分解洗浄の例

 洗浄のタイミングはクリーン運転機能付きで5〜6年、なしだと2〜3年位。洗浄は自分でもできるが、掃除ロボット付きは構造が複雑なので専門業者に頼んだ方が無難と判断した。

 エアコンの掃除を業者に頼む場合はメーカのサービスに紹介してもらうのがよい。今回は三菱の系列会社に来てもらった。

DSC00334 DSC00331

 フロントカバーをすべて取り払ったところ。ここまでバラすのが結構大変。2枚目は制御P版。ここに洗浄液が入ったら終わり。

DSC00338 DSC00340

 洗浄カバーをしたうえで、手動蓄圧式スプレーで洗浄。こぼれた液体は漏斗のように集まって下のバケツに落ちる。カバーがないと掃除に専念できない。写真と同じような洗浄カバーは通販で買える。

 洗浄液は弱アルカリ性の界面活性剤で匂いはなかった。洗浄したらブロアで水気を吹き飛ばして完了。洗浄液は真っ黒。ロボット+クリーン運転機能つきでもカビが防げないことをこの汚れが示している。

 

DSC00341

 外した部品は屋外で洗浄。作業にまる半日かかって料金は1.6万円。これも一つのマーケットなのだろう。

 エアコンの洗浄は自分でもできるが、しっかり洗浄するためには出来るだけバラして裸に近い状態にする必要がある。安いエアコンは十分ばらせなかったり、裏側に水が染みたりしてかえって難しいという。

 エアコンの洗浄を自分でやるためには構造が簡単なミドルクラスがよいようだ。10万円を超えると構造が複雑になるので、業者に頼むのが無難といえる。

 

エアコンの汚れを減らす方法

 エアコンのカビを根本的に防ぐには、カビの原因となる細かいゴミを通さないよう、フィルタを強化する必要がある。

 元々付いているザルフィルタの性能を補う商品がある。3Mの「フィルタレット」。いくうかのグレードがあるが、今回は真ん中のグレード「赤い箱」を購入した。

 モノはPPの不織布。永久帯電してあるというが、よくわからない。確実にいえることは、メッシュの細かさがザルよりマシだということ。

 この商品の問題は、フィルタの目が細かいため目詰まりしやすく、目詰まりしたらオシマイの使い捨てだという点。そこで、この問題をプレフィルタで補う。水槽用のろ過マットがプレフィルタにちょうどよい。

 

DSC00036 DSC00040

 

 下は施工の様子。ロボット付きエアコンの多くは上部に吸気口があるのでここに貼る。まずフィルタレットを弱粘着のセロテープ(3M 超透明テープ)で止め、ろ過マットを載せて養生用テープで手前と中央の横幅方向全部を押さえる。

 4枚のろ過マットが、まるでこの用途に作られたかのごとく、ぴったり収まる。

 目が荒く厚みのあるプレフィルタはなかなか目詰まりしない。メンテナンスフリーに近い形になる。

 

DSC00024 DSC00032

 このフィルタ(フィルタレット+濾過マット)と、クリーン運転機能との合わせ技で、10年間、分解洗浄しないで良くなるかもしれない。

 ちなみにロボット付でないエアコンはフィルタレットをザルに前置するしかなく、濾過マットが使えないため十分な対策が出来ない場合が多い。

 

最後に

 これからのエアコン選びでは、カビに対してどのような対策を講じているかがポイントになりそうだ。また、フィルタがザルの場合は、上記のようなプレフィルタを追加できる構造になっているか、よく見ておきたい。

 最近の夏はエアコンが壊れると命にかかわる。夏は高負荷運転の連続になる為、故障しやすい。エアコンを選ぶときは値段だけで選ばず、アフターのしっかりした大手メーカーを選ぶことがポイントだ。

 

<参考購入先>
エアコン洗浄グッズ エアコン洗浄のDIYもポピュラーになってきました。クリーニング専用の養生ビニールまであります3M フィルタレット ありそうで無かった商品
ウールマット プレフィルタに頂度良いサイズです
養生テープ 洗浄カバーの設置に必要なテープです

<関連記事>
1.カーエアコンのカビを防ぐ~この方法で10年間臭い知らず