体をこわして正月休みが台無し!?~年末大掃除のコツ

 どこの家庭でも毎年年末に大掃除をすると思う。頑張りすぎて疲れたり、体をこわしてせっかくの正月休みが台無しになった経験はないだろうか。疲れを翌年に持ち越したり、風邪をひいて正月を布団の中で過ごすことほど損なことはない。

 そこで今回は、掃除の疲れを翌年に持ち越さず、正月を快適に過ごすための秘訣をご紹介する。

 

なぜ大掃除すると疲れるのか
補修が計画を狂わせる
あけてみてびっくり!年に一度見ておきたい点検箇所
掃除を短時間で効率的にやる方法・便利グッズ
掃除は2か月前から計画的にやる

 


 

なぜ大掃除すると疲れるのか

 年末に頑張って掃除を行ったが、仕事が残ってしまった。残りを翌日にやろうと思ったが、翌日は疲れが残っていて体が思うように動かない・・

 それは無理な姿勢で作業をしたり、普段使わない筋肉を使っため。

 疲れを押して翌日も働くと、体力を消耗して体をこわすきっかけを作ってしまう。なので、仕事が残ったら翌日は休んだほうがよい。しかし「年明けまでに掃除を終わらせたい」という思いから、つい頑張ってしまう。

 年末の掃除で辛い思いをした人は「もっと前から掃除を進めればよかった」と反省するかもしれない。しかし人間は1年も経つとスカッと忘れて同じことを繰り返してしまう。

 

 

補修が計画を狂わせる

 掃除中に補修が必要な場所が見つかることがある。サッシの敷居の破損、コンクリートの割れ、塗装のシミ、壁面の割れ、普段見ない場所のカビ、屋外水栓の破損、レールやパイプの錆など様々。

 掃除を始めてからこれに気づいて「年内に何とかしよう」とすると仕事が倍増する。最初は簡単に終わると思っていても、いざ始めると手間がかかることが多い。

 補修には道具や資材がいる。ホームセンターに何度も往復しながら掃除をやっていると疲れてしまう。

 以下は我が家でやった補修の例。

 

 

 屋外にあるプラスチックのアイテムは亜鉛入り塗料(ジンクスプレー)で長期間保護できる[1]。塗料は数年で消耗してくるので、上塗りが必要。

 

 

 クロスの変色やシミをエアブラシ(タミヤ製)で補修しているところ。我が家は紙クロスなのでこのような補修ができる[6]。屋内の造作物のほとんどが、白+黄色+茶色の組み合わせ。この3色があればまったく同じ色を作ることが可能。

 2枚目の写真はクロスの色にあう塗料を調色しているところ。ツヤ消しの白をベースに、黄色と茶色をほんの僅か足していく。塗料は水性ホビーカラーが体に優しい。

 

 システムキッチンの引き出しに入れた調味料をこぼして放置すると酷いことになる。写真はこぼした引き出しの下の引き出しの裏側。レールがサビサビ。

 キッチンには冷蔵庫やカップボードなど引き出しが多い。壊れると部品を取り寄せることになって厄介。3年に一度くらい、注油しておくと動きがスムースになり長持ちする。

 錆に関しては、ロックタイトの錆転換剤が便利に使える。中身はサビチェンジャーと称するカー用品と同等でお買い得。ぜひ用意しておきたい。潤滑油はプラスチックに安心なRational 003がお勧め。

 

 ポットのパッキン。高温の容器に触れる蓋のパッキンが最も痛みやすく、白くなっている場合は寿命。このパッキンは消耗部品として入手できる。大抵取説に記載があるので、チェックしておきたい。

 ちなみにパッキンは保温温度を低めに設定しておくと長持ちすると同時に省エネになる。熱いお湯が必要なときは電子レンジで加熱すればよい。

 

 

あけてみてびっくり!年に一度見ておきたい点検箇所

 見落としがちな点検箇所についてご紹介する。長年放っておいた場所は酷いことになっている。該当する部分がある場合はぜひチェックしてほしい。

 

 

 カーポートの排水ドレインキャップと雨どい。ゴミが詰まっている場合は取り除く。

 

 

 システムバスのエプロンを外してみる。カビだらけになっている場合はハイターで掃除。ここがカビるのはエプロンの継ぎ目から水が入るため。エプロンを元通り嵌めたら、継ぎ目を不乾性パテで埋めておく。

 

 

 排水栓はもれなくパイプブラシを入れ、髪の毛を絡めて取り出す。2枚目の写真のように排水パイプが見える場所はバラして掃除できる。

 

 

 換気扇はパネルを外してG-510などの洗剤をスプレーし、割りばしに不織布を巻き付けたものでパイプに詰まった埃をとる。

 

 

 排水目皿の蓋を開けて中のバケツを取り出し、溜まっている泥を捨てる。我が家にはこのような目皿が5か所ある。

 点検が終わったら、バケツを浮きあがり防止のツメ(写真のタイプでは、黄色のツメが3か所ある)の下になるよう設置し、目皿に金網をかぶせてボウフラの発生を防ぐ[2]。我が家ではさらにその上から砂利をかぶせてある。

 

 

 床下と天井裏。水漏れや雨漏りをチェックする。狭い床下を効率よく移動するために、車輪の付いた寝板(クリーパー)を使う。サイズが大きいとカーブを曲がれないことがある。我が家では板に車輪を付けて自作した(660×300×55)。

 2枚目の写真は天井裏。奥まで容易に移動できるよう、平らな木をビス止めして足場を組んだ。奥に見えるのはFMアンテナ。

 ちなみに大事な書類は耐火金庫を買って入れておくより耐火バッグに入れて床下に放り込んでおくのが一番安全。写真は念のため、レンジ用のアルミフードでくるんである。

 

 

 2年以上、電池を入れっぱなしにしている機器はないだろうか。電池を入れたまま放置すると液漏れして想定外の出費になることがある。これも年末に一斉チェックすることをお勧めする[7]

 2枚目の写真は扇風機のリモコン。リチウム電池の液漏れはないが、シーズンが過ぎたら電池と電極の間に絶縁紙(ポストイット)を挟むか、電池を取り出すことで消耗を防げる。

 

 

 調理家電の吸気口。1枚目の写真は炊飯器。2枚目はIHクッキングヒーター。いずれも普段見えないところ。埃が詰まっているのを知らずに放置していると機器の故障に繋がる。

 

 

 冷蔵庫の掃除で一番重要な部分が「パッキン」。パッキンの当たり面(引き出し側と、本体側)とパッキンの溝(写真1枚目)の掃除を忘れずに。ここは省エネに直結する重要な部分。蒸発皿(写真2枚目)も取り出して年に1度は綺麗にしておきたい。

 パッキンは冷凍庫の周囲を入念に。長年メンテンしてないと、カビだらけになっているかもしれない。

 

 10年使ってきたクッキングヒーターの庫内。汚れは炭化固着しており今更どうにもならないが、センサー部分(丸印)だけは忘れずに綺麗な状態にしておく。

 

 このほか、ポットやコーヒーメーカー、上述したシステムキッチンの引き出しの点検を忘れずに。

 ポットは年に一度クエン酸洗浄を。洗濯槽は過炭酸ナトリウムでカビ取り洗浄する。

 


 

掃除を短時間で効率的にやる方法・便利グッズ

 以下にいくつかの方法をご紹介する。

 

ガラス拭きのコツ

 

 洗剤でガラスを拭いたら、かえって汚くなってしまった。同じところを何回も拭くハメに。そんな経験はないだろうか。ここは丸めた新聞紙でこする方法が知られている。

 完全に乾くと力がいる。そこで、洗剤を布に付けてガラスを擦り、シワくちゃに丸めた新聞紙で拭き上げる。

 丸めた新聞紙のエッジが、洗剤の残留物を擦り取るのにちょうどよい硬さになるようだ。手元に新聞紙がないときはOA用紙でもよい。湿った新聞を無理して使うと新聞が千切れてゴミが出るので注意。

 この方法はガラスに限らず、光沢のある樹脂パネル(システムキッチン)などの拭き上げにも使える。

 

 

高圧洗浄機の活用

 外回りの掃除に大きな威力を発揮する。屋外清掃に欠かせないアイテムなのでぜひ1台持っておきたい。

 詳しくは関連記事4を参照。

 

スチームクリーナーでレンジ周りを清掃する

 キッチンの換気扇やレンジフード、コンロの周りの油汚れはガンコ。時間がかかり腕が疲れてしまう。ここはスチームクリーナーを使うとはかどる。G-510 の原液を先に塗って、スチームの熱で溶かす形にすると効率良い[5]。灯油(ペイント薄め液)に無事な材料のところはこれで溶かすのが最も早い。

 

お勧めの洗剤

 台所用、お風呂用、トイレ用、ガラス窓用・・・アレコレ場所別に洗剤を買い求める必要はない。フォーミュラ G-510 1つですべて賄える。詳細は関連記事3を参照。

 


 

掃除は2か月前から計画的にやる

 以上ご紹介したことを、年末の休みに入ってから全部こなすのはとても無理、ということがわかると思う。

 ネットには計画的に掃除をするためのアドバイスがいろいろあるが、私の考えでは2か月前(11月)から作業を始めるのがよい。

 11月に入ったら上記の点検補修を始める。
 外回りの補修は日中まだ暖かいこの時期に済ませる。

 12月に入ったら、台所、浴室、洗面所など作業量の多い場所の掃除を始める。
 冷蔵庫やキッチンの引き出しを外して洗い始めるとまる1日かかる。無理せず、休みを利用して少しずつやっていく。
 溶剤やスチームクリーナーを使わないと取れないガンコな油汚れもこの時期になんとかする。

 そして、年末の休みに入った時点でガラスや棚などの「拭き掃除」だけが残る形にする。拭き掃除は家族総出でやる。チェックリストを作って担当を決め、1日で全部終わらせる。

 これで「きれいになったね!」そんな実感を、家族と共有して新年を迎えることができる。

 以上が、疲れを翌年に持ち越さないで、年末年始を快適に過ごすための秘訣だ。

 

 

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