自動車学校のマニュアル(MT)教習車は「超」難しい!

 自動車学校で社会人講習を受けた。久々にMTの教習車を運転して驚いた「なんて運転が難しいクルマなんだ!」。クルマの免許を取ろうとする初心者がこれで練習しているという。これではMTが難しく思えて当然だ。

 

 私が乗った自動車学校の教習車は、国産ミドルセダン。見た目は結構いいが中身はひどいポンコツだった。

 エンジンはガラガラでトルクは無いに等しく、足回りはショックアブソーバーのガスが抜け切っていてフニャフニャ。

 トルクが無いため、普通にシフトアップすると全然加速しない。タイミングが早いとエンジンからカラカラ音が聞こえるし、クラッチミートを丁寧にやらないとすぐにエンストする。特にローからセカンドのシフトアップはエンストしやすく、かなり気を使う。

 いったいどんなタイミングでシフトアップ、クラッチミートすればスムースに走るのか?私は教習期間中、ついにそのタイミングを掴むことが出来なかった。

 ショックが抜けていてロール剛性が皆無だから、いつもの調子で交差点を曲がろうとすればグワーっとロールが拡大、「おーっトット」と蛇行運転になってしまった。交差点を曲がる際は、相当スピードを落として慎重にステアリングを操作する必要がある。

 

 自動車学校すべてのクルマがこうだとは思わないが、初心者がこれを満足に走らせるのは無理ではないか。「シフトアップのタイミングが掴めない」と悩む人が多いのは、最もなことだと思う。

 今市販されてるクルマは、教習者に比べるとはるかに楽だ。クラッチミートやシフトタイミングが掴めなくても、あまり気にする必要は無いと思う。

 

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