次世代エコカーの本命は何か。これは自動車に関係する多くの人にとって関心事だと思う。EV、FCV、キャパシタはどうなるか。エコカーの本命は何だろう。これらについて予測してみた。
FCVの道のりは遠い
エコカーの本命はFCV(燃料電池車)という。しかし期待で買われた株は暴落し、燃料電池バブルは崩壊している。
日本人の多くは、自分の頭で考えず、他人の行動に倣う習性がある。皆がやり始めると、「バスに乗り遅れる」と焦って投資する悪いクセがある。
FCVについては、少なくとも今後半世紀は普及しそうにない。
キャパシタは電池の代替にならない
化学電池の代替候補にキャパシタがある。これは化学電池と違って寿命が長く、廃車まで交換の必要がない。最近では蓄積エネルギーが鉛電池に匹敵するものも出てきたが、キャパシタには欠点がある。それは電圧が低いこと。
キャパシタの電圧を上げようとすると、コストと重量が2乗で増えてしまう。近い将来、24V以下の鉛バッテリに代わることは考えられるが、クルマの主動力用途となると、ほとんど見通しがない。
結局、電池もキャパシタも、自動車用に実用化するにはたくさんの技術ブレイクスルーが必要だ。
エコカーの予想
将来、どのようなタイプのエコカーが主流となるか、予測してみた。
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SUV
- アウトドア、ワイルドと言ったライフスタイルを表現できるクルマ。パジェロが火付け役でブームとなったこの種のクルマは、環境意識の高まりとともにあまり売れなくなる。
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ステーションワゴン
- レガシィが火付け役でブームとなったこの種のクルマは、その存在意義が見直されて本来の営業車用途に逆戻りする。
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セダン
- マークIIのような、より大きく、より豪華に見えるクルマを求めるユーザーは少数になる。このようなコンセプトで作られた車は、ほとんど売れなくなるだろう。
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ハイブリッド
- 「燃料電池が将来の本命、ハイブリッドがそれまでのつなぎで普及する」というシナリオは破綻。ハイブリッドの需要今より伸びず、横ばいが続く。
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ミニバン
- エルグランド、ヴェルファイアといったクルマは高い維持費、燃料代が嫌気されて本来の需要に落ち着く。世間の環境意識の高まりとともにあまり売れなくなる。
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コンパクト・軽
- ミニバンやSUVなどの買い替えで、小型軽量で燃費の良いクルマが求められる。現在、このカテゴリに魅力的なクルマがない。
- 今まで小型車はマークIIなどが買えない「お金のない人が妥協して乗るクルマ」と考えられてきたが、新時代のエコカーとして生まれ変わる。環境意識の高まりと共に、よく考えて作られた、小さくて燃費のよいクルマの需要が高まる。
というわけで次世代、エコカーの主流は、軽油(ディーゼル)またはLPGで走るコンパクト車、軽自動車であると予想する。小型&低燃費がクルマ選びの必須条件となり、小型でセンスの良いクルマや、小型の高級車といった、これまでにない新しいジャンルのクルマも生まれてくるに違いない。
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