ドアロックの開閉でカチャカチャ音がすることがある。これは駆動モーターの劣化と言わているが本当だろうか。自分のクルマで同じ現象が起きたので調べてみた。
カチャカチャいう動作不良の原因
現時点の仮説は、
電気接点(検出スイッチ)自体の接触不良か、
モーターのトルク低下やメカ系の摩擦(グリス切れ、錆びなど)により、検出スイッチを叩き切れない
というもの。ロック、アンロックしたのに検出スイッチから信号が帰って来ないから、ECUが再度信号を送る。これによってカチャカチャ音が鳴る、というもの。
運転席側のドアロックアクチュエーターを分解してみる
写真は取り外した運転席側のドアロックアクチュエーター(ネットで購入したジャンク品)。これを丸ごと交換すると工賃含めてかなりの出費になる。外し方はネット上に沢山ある情報を参考。
細いワイヤー2本は両端を外し、中が錆びていないか、スムースに動くか確認する。写真の金属アームやキーに繋がる太いワイヤーも外そうと思えば外れるが、ちょっとコツがいる。
ビスを緩めてツメを外すと分解できる。黒い部品を取り出す。グリスはベタベタに塗られていて、劣化の様子はない。
モーターとSSCT検出スイッチがある。コネクタを外して電極が錆びていないか観察する。
モーターはアマゾンに出品されている汎用品(PAN14EE)が適合する。シャフトの切り欠き、寸法、回転方向などが一致。写真左がアマゾン汎用品。
モーターの劣化要因にブラシの接触不良がある。分解して洗浄すると復活する可能性があるが、後で紹介するように分解が難しいので交換してしまった方が楽い。
こちらはSSCT検出スイッチ。この接触不良という可能性があるが、分解できる構造にない。隙間から接点復活材を入れてガシガシ動かして様子を見る。
ドアロックアクチュエーターはフロント、リアの左右のほかリアゲートや給油口ロック[1]の6カ所6種類あるが、中のモーターはおそらく共通。一斉に全部が動く集中ドアロックでカチャカチャいう場合、どこの問題で起きているのかがわかりずらいが、モータだけ交換する形なら対処できる。
給油口のアクチュエータを取り出して分解する(2026/5/31)
私のフィットは給油口アクチュエーターからのカチャカチャ音が目立つ。集中ドアロックでは全部同時に動くので、ここが問題かどうか、わからないが点検してみることにした。
左側の内張りをはがして給油口アクチュエーターを取り出す。2枚目の上の方に見える2つのねじがそれ。少し緩めて左上にスライドすると外れる。外し方はネットの記事[1]を参考にした。なお、分解は内張り剥がしとカプラー外しがあると便利。
分解してモーターを取り出す。写真に見えるのは曲がり針。たくさんツメがあるケースを分解するときは、これがないと難しい。
入っていたモーターはアマゾンの汎用品PAN14EEと同じ形状だがシャフトに切り欠きが無いタイプ。スクリューギアが圧入されている。長く見えるが途中から空洞になっていてモーターのシャフトの長さは同じ。モーターだけで位置検出スイッチはないから、カチャカチャ音が出る原因は別のドアかもしれない。。
スクリューギアは引っ張ってもビクともしない。外すためにはヒートガンで加熱する必要がある。今回はとりあえず、モーターを分解してみる。
先端を加熱したマイナスドライバーを差し込んで引っ掛かりを作り、コジあける。かなり固い。
ブラシを曲げないよう慎重に蓋を外す。シャフト側の電極にカーボンがこびりついている。トルク低下は大抵これが原因。洗浄して元通り組み立てる。今回はオーディオ機器でよく使う超音波洗浄を活用。2枚目は洗浄後だが、ローターの電極が少し摩耗しており完全には綺麗にならない。
問題は組み立て。この状態でシャフトを押し込むとブラシを曲げてしまう。よく見るとブラシの部分だけ、セパレートにできる構造。写真の様にすこし手前に持ち上げて、先にブラシを填めてからふたを閉じる。
モーターをバイスに固定してコジあけたツメをハンマーで叩き戻し、元通り電極を差し込んで完成。
作業の難易度を考えると、素直にモーターPAN14EEを交換したほうがよさそう。切り欠きありと無しの2種類あるが、分解してみないと、どっちかわからない。バラしたあとでモーターが無いは困るので、2種類準備しておきたい。
なお、アクチュエーターAssyなどの部品はモノタロウで購入できる。車検証に書かれた情報(メーカー名、初年度登録年月、車台番号、型式など)を渡して問い合わせるとよい。
<参考購入先>
汎用モーターPAN14EE
内張り剥がし
カプラー外し
曲がり針
ヒートガン
<参考文献>

















