2000年10月、トヨタからマークII (X110型)が発表された。大いに期待していたクルマだが、スタイルを見た瞬間に候補から消えた。新しいマークIIのスタイルは外も中もメルセデスそっくり。リアはメルセデスののまんまである。
コピー商品の価値は本物の半分以下
世の中、マネの全くないクルマを探すのは難しい。しかし露骨なマネはみなさんどう感じるか。「ベンツみたいで、いいじゃないか」と思うかもしれないが、私のようにベンツのコピー商品に乗ることに抵抗を感じる人もいると思う。
「オッ、新しいベンツか??」「なんだ偽物か」
「クルマなんて、走りゃあいいのよ」
そんな声が聞こえてきそうだ。
私は、もしマーク II を買った後でベンツのコピーと知ったら、自分の車の価値が、半分になったように感じる。
あまりデザインに関心のない人でも、駐車場でベンツと並ばれた時に自分のクルマがコピーと気付くはず。そのとき少しくらいは残念に思うのではないだろうか。
セルシオのコピー問題
最近出たトヨタの新車ではセルシオ(XF30型)にも問題を感じる。というのも、最近こんなことがあった。
「おや、ウナギ屋の駐車場にベンツが停まっている。白線からはみ出てるし。横暴な駐車だ
問題のクルマは、横側を私に見せていた。
「あの大きさからすると、Sクラスだろうか」
くるっと回って、リアを見ると
「あれ、セルシオじゃないか!」
セルシオは、どこから見てもSクラスそっくり。佇ずまいまで似ているので、クルマにあまり関心のない人には同じに見えるかもしれない。
前のセルシオ(XF20型)は後ろからみればBMW、フロントからみればベンツという情けないものだった。今回はコピーのお手本が1本に絞られた分、進歩したかもしれない。
モノが良くても所詮はコピー
コピー商品はオリジナルより品質面で劣るのが普通だ。セルシオの中身はコピー元のベンツより品質面で良いところが多いはずなのに、他人のフンドシ(デザイン)を借りて売りたいと考えるところが情けなく思えて仕方が無い。
マークIIは、モデルチェンジの度にスタイルがガラっと変わる。まるで流行に合わせてスタイルをコロコロ変える女性のファッションのようだ。トヨタともあろうメーカーが、中国のようなコピーや、一貫性のないモノづくりをいつまで続けるつもりだろうか。
みつを氏流に私も詩をつくってみた。
カローラはカローラであるかぎりそれはほんもの、
カローラをベンツに見せようとするから、
ニセモノとなる。
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