アルテッツアを本命に考えていた人がレガシィに試乗して即決したという話を聞く。私も両方に試乗したことがあるが、両者の乗り味はかなり違う。レガシィは見えない部分に高い付加価値を持つ商品だ。
アルテッツアに比べ、レガシィの乗り味はシッカリしていて剛性感がある。「走りの質感」が高く感じられる。
このような乗り味を獲得している秘密は何だろう? それはおそらく、ボディ剛性にあると思う。富士重工は宣伝していないが、おそらくレガシィは、ボディが相当シッカリ作られている。
ボディ剛性を高めてそれを宣伝文句にしたクルマがある。R34スカイラインだ(写真はGOLD MOOK No.122 1998年7月 裏表紙)
数値上、いくらボディ剛性を高めても体感できなければ商品価値に結びつかない。スカイラインはこの見えない商品価値を、分かりやすい形で消費者に示すことが出来なかったように思う。
他社はレガシィのヒットを横目に、レガシィのコピー商品を多く計画してきた。しかし未だ、レガシィを超えたと思わせるクルマがない。
他社がレガシィを超えられないのは「水平対向エンジン+4WDという、独自レイアウトのおかげ」という評論家もいる。「ビルシュタインサスのおかげ」という人もいる。
では、アルテッツアに水平対向+4WDを載せてビルシュタインを付けたら、レガシィと同じになれるだろうか? それはムリだろう。
この乗り味は、ベースの部分、すなわちボディがシッカリと作られているから、これら要素の持ち味が発揮できているのではないか。
日本のメーカは、こういう見えないところにお金をかけない。レガシィを他社がいくらマネしても、乗ってみると一発で違いがわかる。どうしてもレガシィに勝てない理由の一つが、ここにありそうだ。
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