音楽苦楽部」カテゴリーアーカイブ

ヘッドホン イヤホンの選び方~密閉タイプでHi-Fi再生は望めない

 近年、持ち歩き出来る音楽再生機器が広く普及し、ヘッドホンやイヤホンの愛好者が増えている。ヘッドホンとイヤホンそれぞれに、密閉、オープンエアがある。この中には原理的に優れた方式とそうでない方式があり、選択する上で重要になるが、そういうことを説明した記事がほとんどない。

 何も知らずに買ってしまった人は、音に不満を持つかもしれない。原理を知らずに高価な商品に手を出すのは危険だ。

 そこで今回は、ヘッドホンの原理を説明し、そのうえで音の良いヘッドフォンを選ぶコツをご紹介したい。

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ブラインドテストの落とし穴~アンプ、ケーブルの比較はすべて間違っていた!

 雑誌の比較視聴記事や、それを模倣したマニアの視聴リポートは、実験方法や評価の仕方に問題があって、本当にその音の変化を評価しているとは言い難いものが多い。具体的にどんな問題があって、どうしてダメなのか。今回はこれについて、少し詳しくご説明する。

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CDプレーヤの音などというものは存在しない~CDプレーヤの選び方

 CDの黎明期にはメカやデジタル信号処理系に多くの技術的問題があり、日進月歩の進化がみられた。しかし今や、それらの諸問題はすっかり改善され、チップ統合と生産設備も償却が終わって驚くほど安く作れるようになっている。

 性能は数万円の機種も数百万円の機種も同じであり、金額による音の差は無いといっていい。

 高額な機種は、音質とは関係ない外装やデザインに物量を投じたり、失われた信号を復元すると称する機能を加えて、なんとか付加価値を見い出そうとしているようだ。

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金メッキは錆びる~コンタクトオイルで金メッキの錆を防ぐ

 次にご紹介する写真は、プラグが完全に錆びてしまった金メッキ高級ケーブル。肉眼では艶がなくなったように見えるが、顕微鏡で見ると金は錆びておらず、下地が錆びてメッキが浮き上がっている。これでは、何のための金メッキかわからない。

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究極のスピーカーケーブルを作る

 スピーカーケーブルで最も重要なスペックは電線の抵抗だった[1]。基本的に「太く短く」を意識して選ぶのが正解だが、SPターミナルに入らないほど太い電線は扱いにくい。太すぎる電線の重みでターミナルに有害なストレスをかけてしまうこともある。

 今回は、このような問題が起こらず、かつ究極的に抵抗を小さくできるスピーカーケーブルの作り方をご紹介する。

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リスニングルームの改善~自動音場補正は役に立たない

 DSPを使ったデジタルプロセッサーが安価になり、AVアンプなどに自動音場補正機能が付くようになった。その多くはスピーカーからランダムノイズなどを発信し、各スピーカーの音圧レベルと、距離補正をする(各スピーカーからの音の到達時間を揃える)というもの。

 これによって、最適なリスニング環境を創れるという。多数のスピーカーを配置するホームシアターでは、この手の機能は確かに有用だ。

 自動音場補正の中には、周波数特性まで補正するものがある。これについては、多くの場合うまく機能しない。

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