Rational003 説明書

 Rational003はポリαオレフィンベースの半練状コンタクトオイルです。拡散流失せず、変質・蒸発しません。電子機器で使われているプラスチックや樹脂に対する悪影響がほとんどありません。あらゆる電気接点に塗布して接点の錆び・接触不良・コネクタの抜き差しによる磨耗を防止します。

 フッ素オイルが使えなかった大電流接点や、通電状態で抜去する接点(USB端子や電源端子)に使うことができ、火花の発生を抑えて接点の寿命を伸ばします。

 新品の接点に早やかに塗布する事で、初期性能を長期間(ほぼ機器の寿命まで)持続させることが期待できます。

 

用途

 コンタクトオイル比較表を参照してください。

 

使えない用途

 下記の用途には使えません。

・10Aを超える大電流接点
 本品は数Aまでの接点に適合し、10Aを超える大電流接点には対応していません。

・カーボン接点、導電ゴムパッド
 キーボード、電卓のラバー接点。油膜が切れにくいため、接触が悪くなります。

・磨耗や腐蝕などが原因で著しく劣化した接点
 油膜が接触を阻害し逆効果になることがあります。

・元々接触圧が弱い接点
 接触圧が弱いとオイルの油膜が切れず、接触不良を起こすことがあります。この場合オイルを除去すれば元に戻ります。

・リレー接点
 リレー接点は微妙なバランスで設計されており、何もしないのが無難です。

・ゴム類
 多少の影響があります。

・印刷されている面
 マジックインキや印刷が消えることがあります。

 

使用方法

(1)接点に付いている油分や汚れ、埃等をよく取り除いてください。
 既に他のオイルが付いている場合は5項を参照して取り除いてください。
 ボリウムのガリを直す場合は、事前に電子部品用の洗浄剤などでカーボンの粉を除去してください。

(2)本品を長時間静置した場合、成分が分離している場合があります。この場合は事前によく振るか、攪拌してからご使用ください。

(3)接点にオイルを薄く塗布します。このとき電気接点以外の部分に出来るだけオイルが付かないようにしてください。

注:接点以外の部分に塗布すると、差込が抜けやすくなるなどの弊害が起こる可能性があります。また、塗りすぎると垂れの原因になります。

<ヒント>
 メス型接点に対してはオス側に塗布して差し込むと容易に塗布できます。
 細長い場所は厚紙やダンボールの切れ端に塗布して差し込むようにすると簡単です。

(4)接点を勘合させ、余分ににじみ出てきたオイルを拭き取ってください。余分なオイルを除去しないままにしておくと、ホコリが付着し汚れや接点不良の原因になります。

(5)使用後はキャップを閉めて冷暗所に保管ください。
 使っていないケーブルやコネクタに塗布した場合は、サランラップで包んだり養生用テープ等でホコリが付かないよう被服してください。

 

オイルの除去方法

(1)乾いた不織布(レーヨン100%の不織布など)でよく拭きます[1]

(2)下記のクリーナーを使って洗浄します。

 HCL LENS クリーナー
 IPA(イソプロピルアルコール)

 これらのクリーナはプラスチックや印刷に対する影響がゼロではありません。目立たない部分で試してからお使いください。

 

注意

(1)Rational 001s(フッ素オイル)を塗ったところには使用できません(弾かれます)。
(2)ゴム素材のカーボン接点には使えません。
(3)マジックインキや印刷が消えたり薄れたりすることがあります。

 

Q&A、トラブル

(1)現在、他のコンタクトオイルを塗っていますが、どうしたらよいでしょう
 既に他のオイルが塗布されている場合は、5項を参考に洗浄&除去してからお使いください。

(2)接点を復活、洗浄させることはできますか?
 本品は洗浄剤を含んでいませんので、錆びた接点の復活や、汚れた接点を洗浄する作用はありません。

(3)塗ったはずのオイルが見えなくなった
 本オイルは常温では蒸発しませんので、金属表面に塗布した物が無くなることはありません。但し、ゴムにはオイルが染み込みますので、これによって塗布したオイルが見えなくなることがあります。

(4)オイルを塗ったら接触が悪くなってしまった
 キーボード、電卓などに使われているカーボン接点や、元々接触圧が小さい接点では油膜が切れず接触が悪くなることがあります。

(5)品質保持、消費期限はありますか?
 キャップを閉めて冷暗所に保管したオイルは基本的に劣化しませんので、品質保持期限ありません。末永くお使いいただけます。

 

<参考購入先>
電気接点を長持ちさせる~コンタクトオイル【Rational 003】

<関連記事>
コンタクトオイル 接点復活剤の選び方~なぜファミコンの接触は改善しなかったのか
1.レンズ清掃用品の選び方