水草に付いてしまったコケを取る方法

 水草にコケが付くと、水草の生長が著しく低下し、水草による栄養の吸収が減少し、栄養がコケに回り、コケが急激にはびこるようになる。水草に付いたコケを取り除くのは一般に困難だ。黒髭藻になると、アヌビアスなど一部の水草を除き、切って捨てるしか無いのが現状だ。

 そこで、コケの付いてしまった水草を復活させる方法をご紹介する。

 

生物で除去する

 お勧めはヤマトヌマエビ石巻貝ミナミヌマエビ これらは水槽維持に欠かせないスカベンジャー(掃除人)。

 ヤマトヌマエビは増えずに大型化するので、小型魚の水槽では注意する。小型の個体を多く使うのがコツ。

 貝類はコケを良く食べるが、石巻貝以外は水中で増えて美観を損ねる。一度増殖してしまうと駆除が困難。近年売られているレッドラムズホーンはスネール(厄介者)に近い。

 ミナミヌマエビは数が多くないと目立った効果がないが、勝手に増えて一定を数を保ち、目立たない。メダカの常温水槽と相性がよい。当館の淡水水槽ではもう何年も世代交代しながら役立っている。

 

 

取り出して処理する

 一部分についたコケを処理するために有効。

 苔の付いた水草を取り出し、カルキ抜きした水道水を満たして冷暗所に放置する。この処理中、同時に水槽の方を全量水換えを行う(1~2日毎に)。

 この方法は水草よりコケの方が光に弱い性質を利用している。コケがなかかな枯れない場合は、木酢液を入れてPHを5.0に調整する。アヌビアスでは木酢液を3倍程度に薄めて葉に直接塗ることができる。

 時々処理中の水草を取り出して、葉の表面をこすってみる。コケが落ちたら処理完了。

 この方法はパールグラスグロッソなど、光量不足に弱い水草の場合使えない。

 

 

照明時間を制限する

 コケの付いた水草を取り出したり、薬剤を使わずにコケを退治できる。具体的には、次のように行う。

 

  1. 照明を常時OFFとし、水槽を暗い場所に設置する、あるいは光が通らないよう、水槽を遮光できるカバーで覆う。
  2. エサは2日に1度とし、エサをやる10分前に照明を点灯して少量のエサを与える。完全に食べきったのを確認して消灯する。
  3. コケは光が無ければ生きていけない。ほどなくコケが全滅したら、1/2換水を行い、照明をいつも通りの点灯時間に戻す。換水の時にプロホースを使って枯れたコケの残骸や低床に溜まった糞等を取り除く。
  4. 以後2週間は水替えの頻度をあげる。

 

 この方法は、水草よりコケの方が光量不足に弱い性質を利用している。コケが全滅するには、通常1~2週間程度かかるが、時間をかければ確実にコケはなくなる。

 パールグラスやグロッソなど光量不足に弱い水草は同時に枯れてしまうので、水槽から取り出して外で水耕栽培する必要がある。

 コケの全滅後、換水の頻度を上げるのは、枯れたコケから放出された栄養塩類を除去するため。これをやらないと、またコケがはびこってしまう。

 

 

オキシドールを使う

 

 最終手段は過酸化水素水(オキシドール)。その効果は即効的。やっかいな緑色の絨毯(藍藻の一種)の一部に吹き付けると、わずか数分で爆弾でも落ちたかのような穴があく。

 水に少量の添加を続けるだけで、水中の胞子が死滅し、水草に付いたコケはきれいになくなるという。その効果は、わずか数日で目に見えるくらい強力だ。

 

 

 しかし、効果が強いだけに、濾過バクテリアや、魚への影響が心配される。こちらではまだ副作用を確認していないが、効果の強いものはリスクも大きいと考えておきたい。

 緑色の絨毯ができたら、水中で何とかするのではなく、その部分をすくい出して、外で煮るなり焼くなりしたほうがよい。過酸化水素水の添加は、コケ対策に行き詰まった場合の最後の手段と考えておきたい。

上記の方法で、水草が枯れてしまっても、当方は責任を負いません。あくまで、自己責任で実施してください。

 

最後に

 水槽にコケがはびこる原因に過密がある。コケ対策で苦労している人はまずここを見直すのが先決[1]だ。

 

<参考購入先>
オキシドール
コケ対策の商品 薬品で何とかなるものではありません

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