R35 GT-R~恐竜スポーツの親玉が出現した

 「デカい」「重い」「大パワー」の3拍子揃ったクルマのことを、どこかの評論家が「恐竜のような」と評していた。そしてついに、その親玉が登場した。動力性能、パフォーマンスはおそらく国産最強。しかしその「重量」がすべてを台無しにしている。

 

 すさまじい動力性能によるものすごい加速感、スピード感は、間違いなく体感できるだろう。しかし、1.7トンを超えるボディから予測されるハンドリングは、「重ったるい」「もっさり」。

 スポーツカー本来の「走りの楽しさ」を味わうことは、まず無理。重量をパワーでカバーできるのは直線加速のみ。曲がり、止まりに関しては、重量に比例して悪化するのみである。

 

 「乗ってみないで何がわかる」そんな声が聞こえてきそうだが、どんなにパワーがあろうが、メカや電子デバイスが進化しようが、物理法則には逆らえない。この重さのボディにキビキビしたハンドリングが無理なことは、乗らなくても想像つくことだと思う。

 

 スポーツカーにとって「軽い」ことは、何よりも重要なスペックだと、以前ご紹介した[1]

 新しいGT-R は、「本格スポーツ」(たとえばNSXのような)でもなければ、「技術アピール」を目的とした「スーパーカー」でもない。重さを犠牲にしていいなら、何でもできるから。

 おそらく世間は「スーパーカー」として認めないだろう。本当の「技術力」は、軽量化と性能を両立させることではないだろうか。

 

 

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